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離れて暮らす親のケア vol.175

介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんが、親と離れて暮らす子の介護に関する悩みや不安について、事例を交えながら親のケアを考えていきます。

「ちょっとした手伝い」をするために

年齢とともに、介護は必要なくても、日常生活で困ることは少しずつ増えていきます。よく聞くのは、ペットボトルのキャップを開けづらいとか、繕い物をしたいけれど、針の穴に糸を通せないとか。親が暮らしている家と距離がある場合、手伝うことが容易ではありません。

Fさん(女性50代)の実家では、80代の両親が2人で暮らしています。どちらも元気ですが、夏に帰省した際、母親が「肩が痛く、腕を上げづらい。シーツを干すのが大変」と言いました。「どうしているかな」とFさんは気になり、電話でようすを聞きますが、母親は心配をかけたくないのか「だいじょうぶ」と言うばかりだそうです。

介護保険の要介護認定を受けるほどではない場合でも、生活機能の低下がみられたら、自治体の総合事業によりホームヘルプサービスなどを利用できるケースがあります。また、ちょっとしたサポートをしてくれる住民参加型の有償ボランティアサービスがある地域も。いずれも、親の暮らす地元の地域包括支援センターで情報提供してくれるので、次の帰省時に、親と一緒に行ってみてはいかがでしょう。電話で相談することもできます。

ペットボトルのキャップを開けやすくするグッズは、100円ショップにも売っています。食べやすい小ぶりのスプーンや紙エプロンなども。また、実家に行った際に、「親が縫い物できるように、針山の針数本に糸を通しておく」と話す人もいました。「不自由なことはないか」と目配りし、専門家に相談しながら、可能な範囲で親の生活環境を整えたいものです。

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