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離れて暮らす親のケア vol.78

NPO法人パオッコ理事長の太田差恵子さんが、親と離れて暮らす子の介護に関する悩みや不安について、事例を交えながら親のケアを考えていきます。

【コラム執筆】
NPO法人パオッコ
~離れて暮らす親のケアを考える会~
理事長 太田差恵子

親の要介護度が落ちた!

介護保険の要介護認定を受け、想像していたよりも介護度が高かったり、低かったりすることがあります。
低い方が自立しているということなので、本来なら喜ばしいことなのかもしれません。しかし、離れて暮らす子の立場からすると微妙です。

月に1回、飛行機で父親のところへ帰省するJ子さん。父親は「要介護3」でした。しかし、2カ月前、更新で「要介護2」に落ちたそうです。「落ちたっていうのは変ですね。ですが、困りました。それに、実際に父を見ていて、状態が改善しているとは思えないのです」

「住み慣れた自宅を離れたくない」という強い信念のある父親。要介護3の限度額いっぱいまでサービスを利用して、独居の生活が成り立っています。それにJ子さんは、いよいよとなれば父親に特別養護老人ホームに入ってもらおうと考えているようですが、原則、要介護3以上でなければ申し込むことができません。

J子さんは、現状をケアマネジャーと父親の主治医に相談しました。ケアマネジャーも主治医も、J子さん同様、判定結果に不可解な様子だったとか。そこで、ケアマネジャーが「区分変更」を申請。これは次の更新を待たずに再度、認定調査を行うものです。主治医も、前回以上に父親の病状を詳しく意見書に書いてくれたようで、結果、要介護3に戻ったそうです。

必ずしも、結果が翻るとは限りませんが、「なぜ?」と思うことがあれば、率直にケアマネジャーや主治医に相談してみましょう。

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