健康コラム

かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.47

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

かかりつけ医に紹介状を頼みづらい

相 談私(42歳・男性)は、2カ月ほど前から便に血が混じっていて、下腹部に違和感があるため、近くのかかりつけクリニックを受診しています。最初に受診したとき、症状を伝えても検査をしてくれず、「しばらく様子をみましょう」と言われました。2回目以降は血が混じった便の写真を見せたり、より詳細に症状を伝えたりしているのですが、対応は同じです。そのため、かかりつけ医に対して不信感を抱くようになってしまいました。

そこで、詳しい検査ができる病院に行こうと思って別の病院に問い合わせると、「当院は事前の予約と紹介状が必要です」と言われてしまいました。「病診連携のネットワークがあるので、予約と紹介状はかかりつけ医にお願いしてください」と言うのです。

かかりつけ医が必要性を感じて紹介してくれるのなら話は早いのですが、私からお願いするとなると理由を伝える必要があります。検査の必要性はないと判断しているかかりつけ医に、「私は検査の必要があると思うから紹介状を書いてください」と言うわけにもいきません。かと言って、「先生に不信感を覚えているので別の病院に行きます」と正直に言うこともできません。自分の身体が心配だから検査を受けたいのに、なぜ紹介状のことでこんなに困らせられるのでしょうか。

回 答山口育子(COML)

現在、医療機関は役割分担をしていて、大きな病院にはその機能を必要とする患者が受診するように、かかりつけ医が紹介し、大きな病院で治療が一段落すると逆紹介といって、元のかかりつけ医に戻る病診連携や病病連携を推進しています。その一環として、200床以上の病院に紹介状を持たずに初診で受診すると、病院が決めた特別料金が請求されるようになりました。その料金は現在、高度先進医療を担う特定機能病院や200床以上の地域医療支援病院では、最低金額を5,000円と定めていますが、紹介状のない初診は受診のハードルをさらに高くするため、金額や対象病院の拡大が検討されています。今のかかりつけ医から納得のいく説明が得られないならセカンドオピニオンとして、別のクリニックを受診し、相談してみてはいかがでしょうか。

認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ https://www.coml.gr.jp/

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