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季節の健康レシピ

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。

今日もいきいき!旬ごはん vol.23

カラフルに飾った豚ミルフィーユのカツレツ

冬本番の寒さで、またおうち時間が長くなってきた今日この頃。気分が明るくなるカラフルなディナーはいかがでしょうか。

ソース用の赤パプリカはしっかり焼いて皮をむくことが、滑らかに仕上げるポイント。ソテー用の野菜はあえて粗めに切り、サッと炒めて食感と鮮やかな色味を残しましょう。赤パプリカには、βカロテンやビタミンC・Eなど、抗酸化作用のある成分が豊富で、動脈硬化などの予防につながります。

チーズを挟んだカツレツは、少なめの油でカリッと揚げ焼きに。豚肉は、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が豊富。お酒をよく飲む人や、運動量が多い人はビタミンB1の消費が多いので、積極的に取ることをお勧めします。

マリネは、白と黄色で見た目もさっぱりとした色合い。カブラに含まれるジアスターゼには、胃もたれや胸やけを防ぐ働きがあるので、揚げ物などの付け合わせにぴったりです。

1人分503kcal、塩分1.5g

豚肉(生姜焼き用) 6枚(約160g)
スライスチーズ 2枚
こしょう 適量
サラダ油(揚げ焼き用) 大さじ1~2
卵 1個
薄力粉・パン粉 各適量

〈パプリカソース〉
パプリカ(赤) 2/3個(100g)
玉ネギ 30g
ジャガイモ(男爵) 40g
バター 6g
ブイヨン 200㏄
A
 塩・こしょう 各適量
 ウスターソース 小さじ1

〈野菜ソテー〉
B
 セロリ・ニンジン・キュウリ・パプリカ(赤)・玉ネギ 各15g
サラダ油 小さじ1
塩・こしょう 各適量

〈パプリカソースを作る〉

  • パプリカを焼き網にのせて皮を焦がす。水に浸けて皮をむき、5mm幅に切る。皮をむいたジャガイモと玉ネギは薄切りにして、バターを入れた鍋で全て炒め、ブイヨンを加える。
  • 中火で5分煮た後、粗熱を取ってペースト状になるまでミキサーにかける。鍋に戻して再び温め、Aを加えて味ととろみを調える。

〈豚ミルフィーユの下ごしらえ〉

  • 豚肉をまな板にのせ、麺棒でたたいて少し伸ばす。
  • 豚肉3枚の間に、こしょうを振り、スライスチーズを1/2枚ずつちぎって散らし、ひとつのミルフィーユにする。
  • ④に薄力粉、溶き卵、パン粉の順で衣を付ける。

〈野菜ソテーを作る〉

  • フライパンにサラダ油小さじ1を入れて火にかけ、粗みじん切りにしたBの野菜を炒め、軽く塩、こしょうし、取り上げる。

〈仕上げ〉

  • サラダ油大さじ1~2を加え、再び火にかけ、十分に温まったら⑤の豚肉を入れて1分ごとに返しながら、7~8分焼く。
  • 皿に②のソースを適度に流し入れ、上に豚肉をのせ、⑥の野菜を散らす。
POINT
生姜焼き用スライスはやや厚めなので、麺棒でたたいて伸ばしましょう。肉がやわらかくなり、大きさもそろってきれいなミルフィーユに仕上がります。

1人分71kcal、塩分1.4g

小カブラ 1個
塩 小さじ1/5
パプリカ(黄) 1/4個(40g)
ハーブ(飾り)

<漬け液>
ワインビネガー・オリーブ油 各小さじ2
レモン汁 小さじ1
はちみつ 小さじ1と1/3
白こしょう 少々
塩 小さじ1/4
粒マスタード 小さじ1/3
  • 小カブラは茎の下1cmほど残したまま切り落として皮をむく。放射線状に16等分に切り、軽く塩を振りかけて10分ほど置く。
  • ボウルに〈漬け液〉の調味料を入れて混ぜ合わせる。
  • 小カブラの水気を軽く切り、薄くスライスしたパプリカと共に②に入れてあえ、15分ほど置いて味をなじませる。
  • 器に盛り付け、上にハーブを添える。

楠本 薫

楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)

2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。

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