健康コラム

かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.45

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

誤った処方、薬剤師の対応に疑問

相 談私(67歳・男性)はある病気のために2週間に一度診療所を受診しています。複数の薬が処方されているのですが、その内の1つに週に一度だけ服用するAという薬があります。それ以外は毎日服用する薬なので14日分出されているのですが、Aだけ2日分なのです。その診療所は医薬分業で処方せんを発行しているため、その診療所の隣にある薬局をいつも利用しています。

先日、いつものように受診して、薬局で薬を受け取って帰宅すると、Aが14日分調剤されていることに気付きました。驚いて薬局に電話をかけて問い合わせると、「先生の処方せん通りに調剤しました。間違っているのは医師です」と言うだけで、何の対応もしようとしてくれませんでした。

そこで診療所に電話をかけて事情を話すと、医師が電話に出て間違いであることを認め、謝ってくれました。そして「一度患者さんに渡した薬は返却してもらうことができないので、今後の薬の処方で調整します。有効期限に問題はないので安心してください」と言われました。

いつも処方されている薬なので薬剤師にも気付いてもらいたかったし、気付かなかったことにお詫びの一言があってもいいはずです。どうにも釈然としない気分です。

回 答山口育子(COML)

確かに、薬局薬剤師の役割には「薬剤服用歴管理」があり、これまでの記録と照らし合わせて疑問があれば「疑義照会」という問い合わせを処方医に行っています。この疑義照会は処方せん全体の約3%で行われています。

それだけに、相談者が言うように医師が誤った処方せんの記載をしていても、これまでと異なる処方であることに気付き、疑義照会を行うのが薬剤師の役割です。また、誤りがあったことを患者が指摘しているのに、何の対応もしないというのも疑問です。

薬局は診療所や病院の近くにある薬局を選ぶ必要はなく、自分の気に入った薬局を利用できます。これからは薬局も患者が選ぶ時代。きちんと役割を果たしてくれる「かかりつけ薬局」を探しましょう。

認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ https://www.coml.gr.jp/

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