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健康コラム

離れて暮らす親のケア vol.126

NPO法人パオッコ理事長の太田差惠子さんが、親と離れて暮らす子の介護に関する悩みや不安について、事例を交えながら親のケアを考えていきます。

【コラム執筆】
NPO法人パオッコ
~離れて暮らす親のケアを考える会~
理事長 太田差惠子

90歳の1人暮らしが心配

親が年齢を重ねるほど、離れて暮らす子としては「施設に入った方がよいのでは」と考えがちです。しかし、勧めても本人はかたくなに拒否するケースが少なくありません。

Tさん(60代男性、千葉)の実家では父親が1人暮らし。足が弱り、近所のコンビニに買い物に行くのが精いっぱい。介護保険では要介護1と認定され、ホームヘルプサービスとデイサービスを利用しています。「先月、父は90歳になりました。1人暮らしは気掛かりなものです。コロナ禍以降は、あまり帰省もできておらず……」とTさん。Tさんは父親に対し施設入居を勧めていますが、「施設になんか入らない」と提案を一蹴。Tさんは「この先、さらに身の回りのことができなくなったら、どうなっていくのか」と不安を抱えています。

Tさんの父親に限らず、多くの親の希望は「住み慣れた自宅で暮らしたい」。子としては心配でも、本人の意思が固く、介護保険のサービスを利用して孤立していないなら、当面、現状維持も悪くない選択だと思います。親が大きな不自由を抱えていないか見守るのがポイントです。例えば、食事がおざなりになっているようなら、ホームヘルプサービスの利用を増やすとか、食事の宅配サービスを入れるとか手を打ちます。また、毎日、何らかのサービスを入れておけば、もし倒れていたとしても24時間以内に発見できます。

家族だけで見守るのではなく、担当のケアマネジャーにも「1人暮らしの限界がきたら、必ず連絡をください」と言っておきましょう。プロの視点で、助言してくれるはずです。

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