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季節の健康レシピ

季節の食材を使った、簡単でおいしいお料理を、管理栄養士・調理師・ティーコーディネーターの楠本 薫先生がご紹介します。

今日もいきいき!旬ごはん vol.25

春野菜を楽しむパリッと春巻き

「春巻き」という名称は、元は春に新芽を出した野菜を用いていたことに由来するそうです。旬のタケノコとニラを包んで、春を味わいましょう。

春巻きの皮をパリッと揚げるには、油を170℃に保つのがポイント。一度に揚げようとすると、油の温度が下がってパリッと揚がりにくくなります。

タケノコは食物繊維やカリウムが豊富。カリウムにはナトリウムの排出を促す働きがあり、高血圧の予防につながります。ニラの食欲をそそる香りはアリシンという成分で、豚肉などに含まれるビタミンB1の吸収率を高める働きがあります。

付け合わせは、酸味で口がさっぱりするキュウリと干しエビの甘酢和(あ)え。蛇腹切りにすることで、甘酢がしっかりと絡み、シャキシャキとした食感も楽しめます。キュウリに含まれる成分で近年注目されているのは、脂肪を分解するホスホリパーゼ。熱に弱い成分なので、生食がお勧めです。

1人分246kcal、塩分2.9g

豚薄切り肉 100g
タケノコ(水煮) 80g
ニラ 4本
白ネギ 25g
春巻きの皮 4枚
サラダ油 小さじ2
水溶き片栗粉(片栗粉小さじ1・水小さじ2)
のり(薄力粉小さじ1・水適量)

A
オイスターソース・濃口しょうゆ 各大さじ1
酒 大さじ1/2
砂糖 小さじ1/2
塩・こしょう 少々
鶏ガラスープ 大さじ3
(鶏ガラスープの素小さじ1/3を湯50㏄に溶かす)
  • 豚肉、タケノコを長さ2~3cmの細切りにする。ニラは根元を落として2cmの長さに、白ネギは薄く斜め切りにする。
  • フライパンにサラダ油を入れて熱し、豚肉を炒め、続いてタケノコ、白ネギ、ニラの順に加えて炒める。火が通ったらAを全体に回し入れ、ひと煮立ちさせる。
  • 水溶き片栗粉を回し入れてかためにとろみをつけ、バットに取り出して冷ます。
  • 春巻きの皮を、ひし形になるようにまな板の上に広げ、4等分した具を手前から3cmほどのところにのせる。手前の皮の三角形の部分を具の上に畳んでのせ、両端も畳む。薄力粉に水を加えたのりを使いながら手前から向こう側へと巻いていく。
  • 揚げ油を170℃に熱して④を入れ、ひっくり返しながら4分ほどかけてきつね色に揚げる。
POINT
春巻きの皮の左右を畳む際は、具材が漏れ出ないように折り目を親指で押さえるのがポイント。隙間なくきれいに巻いていきましょう。

1人分33kcal、塩分0.6g

キュウリ 大1本
塩 適量
干しエビ 6g
ショウガ 5g

〈甘酢〉
穀物酢・砂糖・干しエビ戻し汁 各大さじ1
薄口しょうゆ 小さじ1
塩 小さじ1/6
  • 干しエビは大さじ2の水につけて戻し、適度な大きさに刻む。
  • キュウリの皮をしま状にむき、蛇腹切りにする。2本のお箸の間にキュウリを置き、端から2mm間隔でお箸のところまで斜めに切り込みを入れていき、ひっくり返して裏面にも同じ向きで切り込みを入れる。
  • 一口大(1.5~2cm幅)に切り、塩を軽く振ってさっともみ、5分ほど置く。
  • 甘酢の調味料をボウルに合わせ、軽く搾ったキュウリ、水気を切った干しエビをあえる。
  • 器に盛り付け、上におろしショウガを添える

楠本 薫

楠本 薫(管理栄養士・調理師・ティーコーディネーター)

2003年より兵庫県西宮市甲東園で料理教室CookingCafé(クッキングカフェ)を主宰。
専門学校などで栄養学・食品学などの非常勤講師も務める。
教室では味噌・こんにゃくなど食品加工から、家庭料理、各国料理、お菓子まで、家庭で気軽に作れるレシピを心掛け、幅広い内容で教室を開催している。
イギリスの文化が好きで、中でも紅茶・紅茶に合うお菓子作りに深く興味を持つ。教室立ち上げ当初より紅茶教室も開講してきたが、2021年よりTea Mitten(ティーミトン)というスコーン中心の焼き菓子販売のお店を立ち上げ、通信販売も始めている。

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