かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.32

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

手術をしたが、症状が回復せず困っている

相 談私(54歳・女性)は数カ月前から物がゆがんで見えたり、見えにくさを感じたりするようになりました。2カ月前には見えにくさがさらに増してきたので、心配になって眼科を受診しました。すると、黄斑円孔と診断され、手術が必要と言われたのです。黄斑円孔とは、物を見るときに焦点を合わせる黄斑部と呼ばれる部分の網膜に、小さな穴(円孔)が開く病気なのだそうです。

そこで病院を紹介され、手術を受けました。手術は成功して、退院後の初めての外来受診のときに、「穴はきれいにふさがっています」と言われて安心しました。

ところが、視力が0.3から0.4とわずかに上がっただけで、症状が回復しているとはいえない状態なのです。また、視野の中心部に依然としてゆがみがあり、本を読もうとしても文字が薄くゆがんで見えるため、とても疲れます。

それらの症状を外来で伝えるのですが、若い医師で頼りなく、私の症状を適切に受け止めてくれないのです。それに、視力についても「回復しないこともあります」と言われるので、最近は質問することを諦めています。
手術をした医師はベテランで、何を質問しても明確に説明してもらえました。このままでは何のために手術を受けたのか分からず、困っているのですが……。

コメント山口育子(COML)

手術自体は成功したと言われても、肝心の視界のゆがみや視力などの症状が改善しなければ、患者にとっては何も解決していないのと同然です。それなのに、医師が症状を理解し、今後の対応について説明してくれなければ、困ってしまうのも当然だと思います。

相談者の話では、手術をした医師の説明が安心できて明快だったそうです。そこで、例えば眼科外来の看護師に、「手術後の症状に不安があるので、執刀してくれた医師から説明を受けたい」と希望を伝え、病院の体制上可能かどうか尋ねてみてはどうでしょうか。「手術のときの状態で、歪みや視力の回復の可能性があったかどうかを知りたい」というように、執刀医でないと説明できないポイントを強調すると良いと思います。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

バックナンバー