かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.22

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

誤診された分の費用を返金してほしい

相 談5日前、私(54歳・女性)は自宅でつまずいてバランスを崩してしまった際、たんすに足の小指を強打しました。翌日になっても痛みと腫れがひかないので、近くの整形外科を受診しました。

すぐに足のレントゲン写真を撮り、医師がその写真を見ながら骨の筋のようなものを指し、「これはヒビが入っています。ヒビも骨折の一種ですから」と言われて、ギプスを装着されました。会計で支払いを済ませると1万円近くの請求で、明細を確認したところ、初診料に加え、「骨折非観血的整復術」という手術料と、ギプス料、検査代などが請求されていました。

私自身の素人目とはいえ、写真を見たときに「どこが骨折なんだろう」と疑問を抱いたので、事前にギプスは自分で外して、すでに4日前に別の整形外科を受診していることを伏せた上で今日、別の整形外科を受診してみました。レントゲン写真を撮った結果、やはりそこの医師から「何の異常もありません」と言われたのです。最初に受診した整形外科で支払った費用を返金してもらいたいのですが。

コメント山口育子(COML)

最初に受診した整形外科に、いきなり返金だけを迫るわけにはいかないでしょう。

まずは、最初に受診した整形外科に、診断に疑問があったので、同じ部位について別の整形外科を受診し、異常がないと診断されたことを正直に伝え、もう1度レントゲン写真を見てほしいと依頼する必要があると思います。それでも(その写真では足に)ヒビがあると主張されるようなら、判断の根拠を詳しく聞いて、異常なしと診断した医師にその内容を伝え、意見を求めるのも1つの方法だと思います。

もし、最初に診断した医師が再度写真を見た結果、ヒビがあると診断したことを誤診だと認めた場合は、費用の交渉が可能になります。つまり、返金を求めるには、誤りがあったことを医師が認めることが前提条件となります。その際、支払った費用のうち、どの部分を返金してもらうのかも話し合いが必要です。交渉は感情的になると成立しないので、できるだけ冷静に話し合う態度で臨むのが大切です。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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