かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.28

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

積極的な治療が可能な病院に転院したい

相 談妻(52歳)は半年前、腰痛を訴えて病院の整形外科を受診しました。しかし、腰痛の原因は整形外科的なことではなく、内科疾患を疑われ、さまざまな検査を受けたのですが、なかなか診断がつきませんでした。

症状が悪化する一方だったので、別の病院に転院して調べてもらったところ、化膿性脊椎炎であることが分かりました。しかし、治療効果も上がらずどんどん悪化し、今では四肢麻痺で寝たきりになり、呼吸も人工呼吸器に頼っている状態です。

現在の病院は3カ所目なのですが、「当院は積極的な治療をする病院なので、奥さんの場合は対象になりません。そろそろ転院を」と言われ、転院先として療養病床の病院を複数示されました。どんな病院かを確認してから転院を決めたくて見に行ったのですが、いずれの病院も高齢者で寝たきりの人が入院していて、とてもそんなところに52歳の妻を入院させる気持ちにはなれません。

何とか積極的な治療をしてもらえないかと思い、複数の病院にセカンドオピニオンを求めました。なかには積極的な治療の対象になると言ってくれた病院もありましたが、入院を希望すると「人工呼吸器を付けた患者さんは対応できない」と断られました。どうすれば積極的な治療をしてくれる病院に転院できるのでしょうか。

コメント山口育子(COML)

まだお若いだけに、何とか積極的な治療を受けて良くなってほしいとご家族が希望されるお気持ちは痛いほど分かります。しかし、現在入院されている病院では、既に積極的な治療の対象ではないと判断されているため、治療をしてくれる病院は紹介できないと言われているとのことでした。

現在は医療機能の分化が進み、急性期の治療対象でない患者さんは回復期や慢性期の医療機関を勧められます。そのため、もし急性期病院での入院を希望するとすれば、「まだ治療の対象となる」と言ってくれる病院を探し出し、入院の受け入れをお願いするしかないのです。そこで、セカンドオピニオンで積極的治療が可能と言ってくれた医師に、受け入れてくれる病院の可能性についてさらに相談してみるのも一案かと思います。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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