かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.41

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

訪問診療の記録をしてほしい

相 談自宅で転倒して以来、体調を崩し、2カ月間入院していた102歳の母が1カ月前に退院しました。療養病床や介護施設に転院するか自宅療養するか迷ったのですが、以前のように経口で食事を取れるようにするには自宅でみるしかないと判断し、在宅療養を選択しました。

先日、歯科医と歯科衛生士が訪問し、母の嚥下(えんげ)能力を調べてくれました。すると「実際の年齢より20歳若い機能がある」と言われ、早速とろみをつけたお茶やゼリーなどから訓練を始めました。「次回は水ようかんを用意しておいてください」と言われ、希望通り食事が再開できるようになるのではないかと期待しているところです。

在宅療養を始めてからは、訪問看護師やヘルパーなどにお世話になっているのですが、事業所ごとにノートやファイルを作っていて、日付や血圧、体温などを記入し、それぞれが自由に見られるようにして情報交換を行っています。ところが、訪問診療に来る医師だけが何の記録も示してくれないのです。母のベッドを置いている部屋は狭いので、医師が診察するときはそばに居られず、いったい何をしてくれたのか確認もできません。そのため、医師からの情報がほかのスタッフの人たちに共有できず、不安なのですが。

回 答山口育子(COML)

おそらく、訪問診療を行った後、医師はカルテに記録をしているのだと思います。車の中や診療所に戻ってから記録する医師もいるだけに、患者さんや家族の目には触れないこともあるでしょう。

訪問看護師や介護スタッフとの情報共有をしてもらうとすれば、例えば診療が終わってから「今日の診療内容を訪問してくれているほかのスタッフにも伝えたいので、教えてもらえますか」と断り、ご家族が医師にインタビューをして、その内容をノートなどに記録するという方法を取ることもできるのではないでしょうか。その際、目的を明確に伝えることが大事です。目的さえ理解すれば、医師も気分を害することはないでしょうし、自らノートに記載してくれるかもしれないので試みてはいかがでしょうか。

認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

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