かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.39

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

新型コロナウイルスのせいで面会が禁止に

相 談84歳の母は少し認知症があるほか、高血圧や糖尿病といった持病もあるので、訪問診療を受けていました。また、訪問看護も受けながら、私が自宅で介護していました。もともと足が悪く、自分で歩けないためほぼ寝たきりで、移動するときは車椅子を利用していました。

2月中旬、母の具合が悪くなり、往診に来てくださった在宅医に入院治療を勧められ、救急車で急性期病院に運んでもらいました。誤嚥(ごえん)性肺炎と診断されて2週間ほど治療を受け症状が安定したので、3月の初旬に地域包括ケア病棟がある病院に転院したのです。その転院の直後、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になり、その病院では面会が一切禁止になりました。

母は私の姿が見えないと、とても寂しがります。そのため、急性期病院に入院しているときは、面会時間の間はほとんど付き添っていました。ところが転院直後で、まだ病棟の看護師さんとも十分なコミュニケーションが取れておらず、どんなケアをしてもらえるのか分からない状態なのに、母とまったく会えない状態になってしまったのです。母の様子はどうなのか、不安から認知症が進まないか、きちんとケアしてもらっているのか、など心配でなりません。感染を防ぐためとはいえ、一切面会禁止だなんて、ひどすぎませんか。

回 答山口育子(COML)

同じような相談が数多く寄せられています。面会が禁止になり、患者さんも家族も不安が増していることを痛感します。

病院には免疫力や体力の低下した高齢の患者さんが多く入院しているだけに、感染すると重症化する危険があります。また、医療従事者に感染者が出ると、患者さんに感染が拡がるだけでなく、濃厚接触者に相当する医療従事者も自宅待機を余儀なくされ、たちまち人手不足に陥ります。それだけに苦渋の決断で面会禁止にしている医療機関がほとんどのようです。

ただ、状況が長期化するなかで、オンライン面会を採り入れる医療機関も出てきているようです。電話で話ができたり、患者さんの様子を伝えてもらったりするだけでも不安が軽減します。どのような対応を実施しているか、まずは病院に確認してみましょう。

認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

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