かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.20

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

子どもの歯の欠如を見落とされた

相 談10歳の娘は、8歳のときに歯の矯正治療を始め、以降、定期的に通院して治療を受けてきました。その歯科医院には複数の歯科医師が在籍していて、歯科医院の開設者として院長がいるとのことです。

2年経ったころ、担当医が親の介護を理由に退職したため、別の歯科医が担当になったのですが、代わって最初の受診の際、娘の口の中を診た新しい担当医が「お母さん、欠損歯があるじゃないですか」と言うのです。正確には「先天性欠如歯」といって、将来、永久歯の芽となる“歯胚”と呼ばれるものが先天的になく、永久歯が生えてこない状態だと説明を受けました。「前の先生からは指摘されたことがなく、初めて聞きました」と伝えると、「欠如している部分の横の歯が斜めに生えてきています。もう少し娘さんの成長を待って、矯正するための治療をするかどうか考えてはどうでしょうか」と言われました。

代わった歯科医が一目見ただけで分かる先天性欠如歯の状態を、2年も治療を続けていた前の担当医は見つけることができなかったなんて、見落としではないでしょうか。娘の友達のお母さんたちにその話をしたら、「普通は、まず欠損から確認してくれるわよ」「うちの子は4歳のときに指摘された」と教えてくれました。

もっと早く見つけてくれていれば、今後の新たな治療は必要なかったのではないかと悔やまれてなりません。せめて、なぜ2年間見つけられなかったのか。また斜めに生えてきていることについて、どのような判断をしていたのかなど、事実関係について確認したいのですが。

コメント山口育子(COML)

確かに、代わった歯科医が娘さんの口の中を診て、すぐに先天的欠如歯に気付いたのだとしたら、なぜそれまで担当だった歯科医は見つけられなかったのか疑問に思うのも当然です。

まずは歯科医院に時間を取ってもらい、「見落とされていた経緯について説明を受けたい」と相談してみてはいかがでしょうか。

説明してもらえたら、その歯科医院側がどのような姿勢なのかを踏まえた上で、相談者ご自身が何を望むのかを整理した後、改めて歯科医院側と話し合ってみてはどうでしょうか。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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