健康コラム

かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.48

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

再診なのに自己負担額が高い

相 談私(63歳・男性)は以前から健診で高血圧を指摘されていたのですが、受診せずに放置していたところ、半年前に職場で倒れてしまいました。同僚が救急車を呼んでくれて病院に搬送されたのですが、上の血圧(収縮期血圧)が220を超えていたのだそうです。その結果、10日余り入院し、治療を受けました。

入院中に私に合う薬を医師が考えてくれて、ある降圧剤でとても血圧が安定することが分かりました。もちろん、生活習慣の改善も必要と言われて、退院後は外来で看護師や栄養士からのアドバイスも受けました。

1カ月前、担当医から「生活習慣も改善されて、薬もよく効いて血圧が安定してきましたね。そろそろ当院ではなく、診療所や地域医療を提供している医療機関に転院してください」と言われ、候補となる医療機関のリストを示されました。そこで、職場近くのクリニックに転院したのです。

ところが先日、2回目の受診で再診だったにもかかわらず、3割負担で1320円も請求されました。領収書には再診料129点、医学管理料225点、処方せん料86点と記載されています。以前通院していた病院では、同じように診察を受けて処方せんを発行してもらっても500円以上支払ったことがありません。なぜこんなに請求額が異なるのでしょうか。

回 答山口育子(COML)

同じ条件で200床以上の病院を受診すると、外来診療料74点と処方せん料68点が基本的な請求なので、合計142点で430円(3割負担)です。一方、診療所の場合は200床以上の病院では請求できない加算や管理料があります。領収書の再診料の内訳は再診料+外来管理加算+時間外対応加算2+明細書発行体制等加算。医学管理料は特定疾患療養管理料。処方せん料は処方せん料+特定疾患処方管理加算です。

高血圧の場合は、特定疾患療養管理料ではなく、生活習慣病管理料を請求する診療所もあります。つまり、慢性疾患の場合はかかりつけ医機能を持つ医療機関の方が請求額は高くなるのです。しかし、大きな病院を受診するには紹介状の必要性が高まっていますので、金額だけで判断せず、安心できるかかりつけ医を見つけておくことが大切です。

認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ https://www.coml.gr.jp/

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