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ママパパ応援! ハッピー子育て vol.7

赤ちゃんの誕生を心待ちにしているプレママ・プレパパ、子育て中のママ・パパや祖父母の方々に向けて、お役立ち情報をお送りします。

これって何かの病気? 産後の手首や指の痛みに注意!

脱・腱鞘炎!上手な赤ちゃんの抱き方
●手首に負担の少ない抱き方
手首ではなく腕を使って抱きかかえるように。手首は、紙コップをもってコップがつぶれないくらいの力加減で。
●手首に負担のかかる抱き方
赤ちゃんの頭を手首で支えようとすると、力が入りすぎて腱鞘炎の原因になってしまいます。

出産後、手首や指の痛みが起きたというママの話をよく聞きます。これは何かの病気?
「ほとんどの場合、腱鞘(けんしょう)炎や関節痛です。これは、授乳やおむつ替え、赤ちゃんの抱っこなど、今まで慣れていないことを毎日繰り返すのが原因。お母さんの手首や関節に負担がかかって、炎症を引き起こしている状態です。ただ、朝、指がこわばった症状が伴うとリウマチの可能性があります。血液検査で分かりますので、気になる人は、産科や整形外科で診てもらってください」と教えてくれたのは、産婦人科医の生駒美穂子先生。

生駒先生も出産後に腱鞘炎になり、とにかく手首が痛くて料理を作っているときに、手首が動かなくなってしまったということです。もちろん、赤ちゃんを抱っこするときにも痛みが出るもの。こうした症状が出た場合、どうしたらよいのでしょう?
「痛みがひどい場合は、まず冷却してください。湿布を使ってもよいですね。症状が長期にわたる場合は、逆に温めてみてください。また、腱鞘炎の悪化を防いだり予防したりするためには、赤ちゃんの抱き方に注意してみて。首が据わっていない時期はどうしても手首を使って頭を支えてあげようとしがちですが、そうではなく手首に力を入れず、腕全体を使って抱きかかえるようにすると、手首の負担が減りますよ」

赤ちゃんが大きくなって手首の負担が大きくなる前に、上手な抱き方を覚えてみてはいかがですか。

お話を聞いたのは…

産婦人科医 生駒美穂子先生

川島産婦人科院長。東京警察病院を経て、2002 年より現在の医院に。妊娠中の過ごし方や心のケアを大切にした診療を心掛けている。毎週金曜に医院で行われる「アロマセラピー外来」も好評。

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