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健康コラム

離れて暮らす親のケア vol.19

NPO法人パオッコ理事長の太田差惠子さんが、親と離れて暮らす子の介護に関する悩みや不安について、事例を交えながら親のケアを考えていきます。

【コラム執筆】
NPO法人パオッコ
~離れて暮らす親のケアを考える会~
理事長 太田差惠子

便利グッズを上手に活用しよう

歳を重ねると、ちょっとした日常動作に不自由を感じることがあります。親にそのような気配を感じても、離れて暮らしているとなかなかサポートもできません。そんなときに活用したいのが、便利グッズです。たとえば、ペットボトルのキャップ。開けるのが苦手だという親にとって、軽い力で開けられるオープナーは重宝します。また、繕いものをしようと思ったときには糸通し器があれば、針に糸を通すのが容易です。どちらも数百円で売られています。百円ショップで見かけることもあります。

少し大物になりますが、とくに離れて暮らす親子にとって高齢者仕様の電話機は、活用しがいがあるという声を聞きます。受話音量を大幅に増幅できたり、音程を低音から高音まで数段階から選択できる機種なら、耳が遠くなってきた親との会話もスムーズです。着信時に本体に備わったランプが点滅することで、視覚的にも電話が掛かってきたことを知らせる機能を付加した機種もあります。こういった電話機を導入することで、家族や友人との日々の対話をあきらめていた親が、楽しい時間を取り戻せることも。インターネットで検索したり、デパートなどの介護用品コーナーをのぞいてみたりすると、他にも生活を豊かにするさまざまな商品に出会えることがあります。

ただし、大小限らず、どんな道具も万能ではありません。Aさんには大好評でもBさんには不評ということも。各社の商品を比較し、より親のニーズに合った商品を選ぶようにしましょう。

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