かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.43

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

コロナが怖く受診したくない

相 談私(63歳・男性)は5年くらい前から糖尿病で、ある病院に定期的に通院しています。糖尿病が見つかったときは、もう少しでインスリンの自己注射が必要という状態だったので、約1カ月の教育入院をしました。それを機会に生活習慣を見直し、現在は内服の薬を飲んでHbA1cの数値も安定しています。

当初は月1回の外来受診だったのですが、安定してきた約3年前からは3カ月に一度の受診で、採血して状態を確認し、薬を処方してもらっています。

ところが新型コロナウイルスの感染拡大で、大きな病院を受診することが怖くなりました。5月に受診予定だったのですが、感染が心配で病院に電話をすると、「特別措置で電話でも処方せんを発行できる」と言われたので、電話で主治医と話し、薬を出してもらいました。

そして3カ月が経ち、8月の予約日が近づいたのですが、5月よりも感染者数が増えています。そこで、病院に電話をかけて、「今回も電話で薬をお願いしたい」と頼んだのですが、主治医からは「採血による状態の確認が半年近くできていないので、今回は受診してください」と言われました。聞くところによると、今は初診でも電話やオンラインで薬を出してもらえると聞きました。そのようなクリニックや病院を探せば薬は手に入るのでしょうか。

回 答山口育子(COML)

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、確かに時限的措置として、通常は認められていない200床以上の病院での電話再診や薬の処方が認められています。さらに、初診は対面診療が原則のオンライン診療も、同様の時限的措置で診断や薬の処方が可能です。オンライン診療のみならず、初診の電話対応も認められているのです。

しかし、過去にまったく面識のない患者に対して、検査も行わず医師が責任を持った診断や薬の処方をすることは、かなり困難かつ危険な場合もあると思います。「半年近くも状態の確認ができていない状況では薬は出せない」という主治医の判断こそ、真摯な医師としての姿勢ではないでしょうか。感染予防の対策をどのように講じているか病院に確認し、きちんと採血や診察を受けられてはいかがでしょうか。

認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

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