健康コラム

かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.57

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

注射薬の変更に説明がなく納得がいかない

相 談私(67歳・男性)は約20年前に糖尿病と診断され、薬を服用するようになりました。7~8年前に急に痩せてきたのでおかしいと思っていたら、糖尿病が悪化していて、インスリンの自己注射が必要になりました。

その後も糖尿病の病状は進み、糖尿病性網膜症を発症して、眼科でレーザー治療を何度も受けました。ほとんどの部分をレーザーで照射したので、これ以上レーザー治療はできないと言われ、3年前から眼球注射を受けるようになりました。

ところが2年前、脳梗塞を発症してしまい、3カ月ほど入院しました。その間、眼球注射はできない状態が続き、そのために目の状態は悪化してしまったのです。脳梗塞発症から半年たち、ようやく眼球注射が再開されましたが、脳梗塞との関係で以前と同じ成分の注射はできないと言われ、弱い成分の薬を注射されています。

先日、再開してから10回目の眼球注射だったのですが、帰宅して医療費の明細書に書かれている薬剤の名前を見てびっくりしました。何と、以前と同じ強い成分の薬が使用されていたのです。9回目までの明細書も確認しましたが、前回までは弱い成分でした。病院に電話をして調べてもらったら「問題ない」との回答でした。納得いかないのですが…。

回 答山口育子(COML)

眼球注射は痛みを伴いますし、何よりも恐怖感が起きやすいだけに、中に入れる薬の成分も気になることだと思います。

電話で確認したら「問題ない」と言われたとのことですが、もし明確な理由があって元に戻したのだとしたら、やはりそれは注射の前に患者さんに説明する必要があるのだと思います。治療内容に変更があるときは、事前に説明をしてほしいと思いを伝えた上で、次のようなことを確認してみてはいかがでしょうか。脳梗塞後で強い成分は使えないと言われていたのに、なぜ元の成分に戻したのか。また、それが可能になった根拠は何なのか。今後、強い成分を使用していく中で、見直しをするとすればどのような変化が起きたときなのか。医師からの回答で疑問が出てくれば、さらなる質問も遠慮せずにしてみましょう。

認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ https://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 大阪:TEL 06-6314-1652
〈月・水・金 9:00〜12:00、13:00〜16:00(15:30受付終了)〉 ただし、月曜日が祝日の場合は翌火曜日に振り替え
〈土 9:00〜12:00〉

バックナンバー