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健康コラム

離れて暮らす親のケア vol.39

NPO法人パオッコ理事長の太田差惠子さんが、親と離れて暮らす子の介護に関する悩みや不安について、事例を交えながら親のケアを考えていきます。

【コラム執筆】
NPO法人パオッコ
~離れて暮らす親のケアを考える会~
理事長 太田差惠子

犬の散歩代行、なんてサービスも!

高齢になると、ちょっと転んで骨折…、といった事態が起こりがち。そんな時、もし親がペットを飼っていると、その子の散歩をどうしよう…、と頭を悩めることもあります。

会社員のKさんの母親はひとり暮らし。70代で週に3日はスポーツジムに通っているほど元気ですが、先日自宅の階段から滑って転落。足の指を骨折してしまいました。日常生活はなんとか送れるものの、愛犬の散歩が難しく、Kさんに「困った!」とSOSの電話がかかってきたそうです。とはいえ、Kさんの自宅から実家は片道2時間もかかります。犬の散歩のためにKさんが実家に通うのは現実的ではありません。そこでKさんは実家の市内にある社会福祉協議会に電話で相談。なんと犬や猫の散歩や世話を行うボランティア団体があるとのこと。「ダメもとで電話してみたのですが、まさかのピンポイントのサービスが地域にあって、本当に助かりました!」とKさん。サービスを利用できることとなり、母親もとても喜んだそうです。

近頃は、ペットシッターを行う民間事業者も増えています。実は、私も出張の際に使うことがあるのですが、「ご高齢者の方からのご依頼は多いですよ」とシッターさん。私の利用している事業者は1回1時間で、犬の散歩をして、エサや水の世話、そして遊んでくれます。

もちろん、親がケガをしないことが一番ですが、何かあっても今は探せば結構色々なサービスがあります。しっかり情報収集したいものです。

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