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ママパパ応援! ハッピー子育て vol.10

赤ちゃんの誕生を心待ちにしているプレママ・プレパパ、子育て中のママ・パパや祖父母の方々に向けて、お役立ち情報をお送りします。

子どもを一方的にしかるのはNG 効果的なしつけの“話しかけ方”

子どもが友達のおもちゃを奪ってしまったときは、何て言えばいい?

ごはんをこぼしたり、外で大声を出したり。子どもが困った行動をとったとき、親としてビシッとしかった方がいいのかな?
「『ダメでしょ!!』と頭ごなしにしかることはオススメしません。特に5歳くらいまでは、子どもの行動を認めてあげましょう」

そう教えてくれたのは、親子のコミュニケーション講座などを開催している天野ひかりさん。〝行動を認める〞とは?
「例えば、子どもがごはんをこぼしたときに『一生懸命食べてえらいね』と受け入れることです。その後は『でも、こぼさなかったらもっとえらいね』と軽く伝える程度にして、ママやパパが一緒にごはんを食べて見本を見せると、子どももマネし始めるはず。『こぼさないで食べなさい』と行動を禁止すると子どもは言われた通りにしますが、ダメな理由がわからないので同じことを繰り返します。認めた上で別の選択肢を提示すると、自分で判断することを学べるのです」

親にとって困る行動でも、受け止めることが大事なんですね。
「ただし、例外も。道路に飛び出すなど命に関わること、友達の髪を引っ張るなど相手を傷つけることをした場合は、すぐに『やめなさい!』と止めましょう。声の大きさは、いつもと反対にすると効果的。穏やかに話すママは大きな声で、普段から声を張っているママはあえて抑えめに。3歳ぐらいまではママやパパの表情も重要です。子どもは無表情を怖がるので、命に関わる危険なことをしたときは感情を顔に出さずに伝えるといいかもしれません」

お話を聞いたのは…

天野ひかりさん

NPO法人 親子コミュニケーションラボ代表。2008 年まで『すくすく子育て』(NHK教育テレビ)キャスターを務める。自身も結婚、出産、育児と仕事の両立を経験し、子育ての重要性を認識。「子どもが走ったり騒いだりするのは、迷惑をかけたいからではなく、楽しくてうれしいから。その感情を受け入れてあげましょう」

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