健保ニュース
健保ニュース 2026年10月上旬号
大阪で時局講演会
自民とかしき氏 健保組合の肥満症対策に期待
健保連大阪連合会(久保俊裕会長)と健保連本部は9月15日、大阪市内のホテルで時局講演会を開催した。健保組合関係者60人が集まった。自民党のとかしきなおみ衆院議員(元厚生労働副大臣)が「国民皆保険制度維持のために何が必要か」をテーマに講演し、自身が取り組む肥満症対策の重要性に触れ、「健保組合の保健事業を一歩進めて、肥満症対策にどう取り組むかもぜひ、検討してほしい」と呼びかけた。
とかしき氏は医療の今後について、「病気になってから治す医療から、病気を発症させない医療が主流になるだろう」と語り、多くの病気の引き金になるとされる肥満症の対策の必要性を説いた。
対策を進めるための議員連盟を5月に立ち上げて提言の取りまとめに奔走した結果、政府が7月に閣議決定した骨太の方針に、「攻めの予防医療」に関連して「肥満症を含む~」という言葉が盛り込まれたことを紹介した。とかしき氏は「(肥満症の)政策が充実していくことは目に見えていた。肥満症対策で予算を確保することに意味がある」と強調した。
健保組合に対しては、「(肥満症の人を)服薬指導や医療につなげてほしい。特定保健指導という法制化された取り組みを上手に生かすのがいいのではないか」と提案した。健保組合が単独で取り組むのが難しければ、仲間を募ってスケールメリットを生かし、情報を共有しながらアイデアを出し合い、長期的な視野で取り組むことが重要だとした。
また、健保連に対しては、国が肥満症の予防プログラムを作り、それに沿って健保組合が取り組むとどのような効果が出るかなど、データを集積して政策立案に生かす役割に期待した。
社会保障制度については、数千万円かかる再生医療のような高度な医療を現状のまま引き受けるのは難しいと指摘した。また、高齢化と医療の高度化・高額化は先進国共通の課題だという認識を示し、「その最先端を走っている我が国が答えを出すことが重要だ」と述べた。
制度改革に向けては、「自民党内で議論の場を設け、議論の過程を国民に見てもらいながら、少しずつ合意形成していくしかない」として、「そのために私が国政に戻ったのだと思っている」と意気込みを見せた。
改革にはデータも必要になるとして、健保組合・健保連への期待を強調。「力を合わせ、日本の社会保障制度をより良い制度に変えていきたい」と語った。
健保連の伊藤悦郎常務理事は閉会あいさつで、「現役世代が経済的にも健康面でも安心して生活できる基盤を作ることが我々の使命だ」と強調し、講演内容を今後の取り組みに生かす考えを示した。