健保ニュース
健保ニュース 2026年9月中旬号
宮城連合会で時局講演会
自民西村氏 がん早期発見へ検診を重視
健保連宮城連合会(会長・佐藤彰雄東北電力健保組合理事長)と健保連本部は8月31日、仙台市内のホテルで時局講演会を開催した。自民党の西村明宏衆院議員が「社会保障制度をめぐる最近の動向」をテーマに講演し、政府が掲げる「攻めの予防医療」に関連して、「がんの早期発見のための検診受診がとても重要だ」と強調した。
西村氏は、自身が大腸がん検診を受けた際に、小さなポリープを切除した経験などを披露。「気づかないうちに(切除が)終わり、その後も問題なく過ごせた」と語り、定期的に検診を受け、健康を維持することの重要性を説いた。
日本の社会保障制度については、誰もが必要なときに医療を受けられる国民皆保険制度を「世界で一番優れた制度だ」と評価した。高額療養費制度にも言及し、「この制度をしっかり守っていかなければならないと思っている」と述べた。
一方で、「優れたものを維持していくのは本当に大変だ」として、人口減少と高齢化が進展する中、「現役世代の負担上昇の抑制と制度の持続可能性確保が喫緊の課題だ」と指摘した。
制度の現状に関しては、医療費の伸びと高齢者が占める割合の高さ、今年5月に成立した改正健康保険法の概要、自民と日本維新の会との「社会保障改革項目に関する具体的な骨子」と骨太の方針の関連部分などを紹介。「必要な医療を確保しながらも、高齢者の窓口負担のあり方の検討や、予防医療を強化して医療費の適正化を図ることが重要だ」と強調した。
制度の持続可能性の確保に向けては、全ての世代が公平に支え合い、能力に応じた負担を実現するための高齢者医療制度の見直しや、制度の担い手を増やすための予防医療と健康づくりに取り組む考えを示した。
講演会の冒頭にあいさつした宮城連合会の佐藤会長は、健保組合の現状について、高齢者医療制度への拠出金の増大や、医療費の適正化と加入者の健康増進を両立させる取り組みなどを課題に挙げ、「本日の講演会を、私たちが直面する現状、課題への理解を深めるきっかけとして、それぞれの立場で今後の社会保障のあり方を考えてもらいたい」と述べた。
閉会にあたりあいさつした健保連の鷹野英樹総務理事は、2026年が最初の健保組合の設立から100年の節目に当たると紹介し、「国民皆保険制度を今後100年間守っていくことが、私たちの使命ではないか」と述べた。
そのために、今後も「社会保障制度改革を一歩ずつ、着実に進めてほしい」と訴えた。