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健保ニュース 2023年12月中旬号

健保組合事業への永年の功績称え
5年度厚生労働大臣表彰式を開催
関係者56名を表彰

厚生労働省は11月29日、東京都港区のベルサール虎ノ門で「令和5年度健康保険組合関係功績者厚生労働大臣表彰式」を開催した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大以降は対面での開催を見送っており、4年ぶりの開催となった。被保険者とその家族の健康づくりや適用・給付業務など健保組合事業に携わり、医療保険制度の発展に貢献した56名が表彰を受けた。厚労省の大島一博事務次官が武見敬三厚労大臣のあいさつを代読し、受賞者の永年にわたる功績に敬意を表した。また、高齢化などで増加する医療費への対策として、健康寿命を延伸する取り組みが求められていると述べ、データヘルス計画による保健事業の実施など保険者機能の一層の発揮・強化に期待した。続いて、受賞者を代表して全国印刷工業健保組合の田中秀明常務理事が表彰状を受け取り、福井県機械工業健保組合の前田茂高常務理事が財政状況の厳しさを訴える一方、組合事業の維持・発展への決意を示し謝辞を述べた。健保連の宮永俊一会長は、受賞者の功績を称えるとともに、高齢者医療拠出金への現役世代の負担軽減を訴え、保険者として保健事業などを通じ健保組合の価値向上に全力で取り組み、全国2900万人の加入者の健康と安全を守ると表明した。

健保組合の使命と発展に寄与

令和5年度の健保組合関係功績者厚生労働大臣表彰式は、健保組合の常務理事、事務長、事務職員など56名に表彰状を授与した。

厚労省から大島事務次官、伊原和人保険局長が壇上に列席。保険局の池上直樹総務課長、山下護保険課長も出席した。健保連からは宮永会長、佐野雅宏副会長をはじめ役員が参列した。

表彰式の冒頭、大島事務次官が厚労大臣あいさつを代読し、受賞者が健保組合の事業運営を通して、国民皆保険の維持・発展のために大きな役割を発揮してきた功績を高く評価し、長年にわたる尽力に敬意を伝えた。

他方、急速に進展する高齢化、医療の高度化などの影響により医療費が増加するなか、将来にわたり国民皆保険を堅持するためには全世代型社会保障制度の構築が重要と強調。

課題に対応するため、健康寿命の延伸を目的とした予防・健康づくりの取り組みで国民が元気に活躍できる社会の構築が必要だと言及し、データヘルス計画による保健事業の実施をはじめとした健保組合の保険者機能の一層の発揮を期待した。

続いて、受賞者56名全員の氏名が紹介された後、全国印刷工業健保組合の田中常務理事が受賞者を代表して大島事務次官から表彰状を受け取った。

これに続き、福井県機械工業健保組合の前田常務理事が感謝の意を表した。年々増す医療費の負担により、健保組合の財政赤字の傾向がさらに強まるなか、医療保険制度の中核を担うことの自覚を持ち、加入者の健康を支えることを健保組合の最大の使命として、事業所と連携しながら精力的に取り組みを展開してきたと述べた。

健保連の宮永会長は、受賞者にお祝いと感謝の言葉を述べるとともに、高齢化のピークとなる2040年に向け、増加する高齢者医療拠出金への現役世代の負担は限界を超えていると指摘し、持続可能でよりよい皆保険制度を将来世代に引き継ぐため、社会保障の支え手の中心となる現役世代の納得感を得られる制度の設計を求めた。

保険者としても健康寿命の延伸に向けた保健事業の推進、医療DXの推進などを通じた医療の質の向上などに努め、事業主や加入者、国民にとっての健保組合の価値向上に全力で取り組むと強調した。

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