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健保ニュース 2023年12月上旬号

健康寿命をのばそう!アワード
日本NCR健保が優良賞

厚生労働省およびスポーツ庁は11月27日、「第12回健康寿命をのばそう!アワード」の最終審査と表彰式を開催し、「生活習慣病予防分野」で日本NCR健保組合が厚労省保険局長優良賞を受賞した。

同アワードの「生活習慣病予防分野」は、厚労省が行っている国民運動「スマート・ライフ・プロジェクト」の一環として実施。従業員や職員、住民に対して、生活習慣病予防の啓発や健康増進のための優れた取り組みを行っている企業(50件)・団体(27件)・自治体(8件)から計85件の応募を受け、評価委員会による書類選考および表彰式当日のプレゼンテーションにより決定した。

日本NCR健保組合は、血糖値や血圧、脂質などをはじめとする7項目とがんを検査項目に設定し、健診結果をもとに▽重症化▽即受診▽糖尿病性腎症予防▽がん精密検査─の4つのレベルで対象者を抽出したうえで、再検査が必要な者へ受診勧奨を実施。合わせて、再検査対象者の病識に個人差があることを踏まえ、①見て②聞いて③押して─の3ステップに再検査の勧奨度方法を整理している。

このうち、①は、再検査推奨メールを送信し、対象者が見てわかる結果を表示する。
 ②は、医療専門職が対象者に電話で病気のリスクや受診の必要性をわかりやすく説明。
 ③は、ステップ①、②を実施しても受診を躊躇する対象者や重篤な数値の場合、顧問医師とのWEB面談や事業主人事と連携した電話対応を実施している。

令和4年度の再検査率は65%で、本取り組みを始めた元年(元年は、血糖値・血圧・脂質の3検査項目のみ)の再検査率42%から23ポイント増加。

4年度の再検査率を再検査勧奨方法別でみると、①16%②49%③65%─で、ステップ②で再検査率が大幅に伸びていた。

また、式典では、武見敬三厚労相が主催者あいさつ(大島一博厚労事務次官代読)し、健康寿命の延伸に向けた取り組みについて言及。

武見厚労相は、「厚労省として、本アワードで表彰された優れた取り組みの周知を含め全国の健康づくりの活性化に取り組んでいく」との意向を表明したうえで、受賞者をはじめとする関係者に、健康づくりに関わるさらなる取り組みの推進を要請した。

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