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健保ニュース 2026年8月合併号
健保連は7月24日、第227回総会を開き、令和7年度の事業報告や一般会計収入支出決算、「臨時高額医療交付金交付事業」の実施など26議案を審議し、いずれも原案通り了承した。
高齢者の医療費窓口負担の見直し
鈴木会長 安定財源の議論も注視
皆保険維持へ意見発信 健保連総会
健保連は7月24日、第227回総会を開いた。冒頭にあいさつした鈴木伸弥会長は、政府が同月21日に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」で、現役世代の保険料率の引き下げが打ち出され、「給付と負担の改革を継続していく」と明記されたことに言及。70歳以上の高齢者の医療費窓口負担の見直しに向けた改革工程表を「2026年末まで」に策定するなどとしたスケジュールを踏まえ、「安定財源(の議論...
栗原政務官あいさつ
医療保険の持続性確保が重要
現役世代の負担上昇を抑制
栗原渉厚生労働大臣政務官は7月24日の健保連総会に来賓として出席し、あいさつした。少子高齢化が進む中、現役世代の負担上昇を抑制しつつ、必要な保険給付を適切に実施し、「将来にわたり我が国の医療保険制度を持続可能なものとしていくことが重要だ」と述べた。今国会で成立した改正健保法については、OTC類似薬の薬剤費の一部を保険給付から外す一部保険外療養の創設や、後期高齢者医療制度での保険料・自己負担への金融...
給付導入のつなぎ
各党の意見併記で中間まとめ
調整難航し、一致に至らず
超党派の「社会保障国民会議」の実務者会議は7月27日、令和11年度の所得連動給付導入までの2年間の「つなぎ」について議論した。会議後、小野寺五典議長(自民党税制調査会長)は「意見の集約に向け議論を積み重ねてきたが、具体案についての意見の一致には至らず、各党の意見を併記する形で中間取りまとめとした」と説明した。実務者会議ではこれまで、つなぎについて、食料品の消費税率1%への引き下げと、残る1%分に相...
自民厚労部会 9年度予算の課題を議論
高齢者窓口負担 原則3割「厳しい」の意見
自民党の厚生労働部会(鬼木誠部会長)は7月27日、令和9年度予算概算要求に向けた課題について議論した。高齢者の医療費窓口負担割合の引き上げについて、出席者からは「原則3割負担への引き上げは高齢者にとって厳しい」と難色を示す意見が出た。自民党と日本維新の会が同月7日に合意した社会保障改革の骨子をめぐる発言で、維新が強く求める原則3割への引き上げに対し、自民の慎重姿勢が改めて部会で示された形だ。骨子で...
第221特別国会が閉会
厚労省提出 改正健保法など5本成立
第221特別国会が7月25日、8日間の延長を含む158日間の会期を終え閉会した。改正健康保険法など厚生労働省が提出した5本の法案は全て成立した。成立した法律は、改正健保法、改正社会福祉法、改正労働者災害補償保険法、ヒトゲノム編集胚等の取り扱いの規制に関する法律、改正予防接種法。改正健保法は、OTC類似薬の保険給付見直しや、後期高齢者医療制度の保険料算定と窓口負担割合への金融所得の反映、妊娠・出産に...
政府が骨太方針を閣議決定
高齢者窓口負担 公費負担とともに検討
年内に改革工程を策定
政府は7月21日、重要課題や予算編成の方向性を示す「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2026」を閣議決定した。70歳以上の高齢者の窓口負担割合について、必要な受診の確保を前提に、「年齢によらない真に公平な応能負担を実現する観点から見直しを行う」と明記し、そのための改革工程表を年内に策定するとした。策定にあたっては、「負担割合の区切りとなる所得の見直し、年齢の引き上げなど窓口負担の抜本的な...
成長戦略 官民投資
ヘルスケアサービスに1.1兆円
企業や保険者の利用拡大へ
政府が7月21日に閣議決定した「日本成長戦略」は、「ライフログデータ等を活用したヘルスケア関連サービス」への官民投資を打ち出した。企業によるヘルスケアアプリやウェアラブル端末、計測機器の開発や、サービス効果のエビデンス構築などが対象で、投資額は2040年度までで1.1兆円と見込む。企業や保険者がサービスを選びやすい環境を整備し「両者による健康投資額を25年の1兆円から40年までに約2倍に拡大する」...
特定保険医療材料 「逆ザヤ」の実態把握へ
中医協部会 今秋に販売側の意見聴取
厚生労働省は7月22日の中医協保険医療材料専門部会(部会長・笠木映里東京大大学院教授)に、特定保険医療材料の市場実勢価格が償還価格を上回る「逆ザヤ」の実態把握のため、製造販売業者や卸売業者など販売側から意見を聴取することを提案し、了承された。秋からヒアリングを始め、来年春に取りまとめ、令和10年度診療報酬改定に向けて逆ザヤ解消のための対応を議論する。特定保険医療材料における逆ザヤについては、8年度...
7年簡易生命表
平均寿命 男81.35歳、女87.33歳
女性は41年連続で世界一
厚生労働省は7月24日、令和7年の「簡易生命表」の概況を公表した。日本人の平均寿命は男性が81.35歳、女性が87.33歳で、前年と比べ男性は0.25歳、女性は0.2歳延びた。悪性新生物、心疾患、新型コロナウイルス感染症などの死亡率の変化が平均寿命の延伸に作用した。国際比較では、日本の女性が昭和60年から41年連続で1位となった。簡易生命表は、その年の死亡状況が今後も変化しないことを前提に、各年齢...