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健保ニュース 2025年6月上旬号

政府が「骨太」の骨子案
重要課題に全世代型社保構築

政府は5月26日、経済財政諮問会議(議長・石破首相)を開き、6月に取りまとめる「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の骨子案を提示した。

骨子案は、▽第1章「マクロ経済運営の基本的考え方」▽第2章「賃上げを起点とした成長型経済の実現」▽第3章「中長期的に持続可能な経済社会の実現」▽第4章「当面の経済財政運営と令和8年度予算編成に向けた考え方」──の4章で構成される。

このうち、第3章は①「経済・財政新生計画」の推進②主要分野ごとの重要課題と取り組み方針③計画推進のための取り組みの強化④物価上昇に合わせた公的制度の点検・見直し──を柱とし、②には ▽全世代型社会保障の構築▽少子化対策・こども政策の推進──などの項目が並んでいる。

民間議員からは、「少子化対策は効果検証や費用負担の見える化などを徹底し、政策に対する国民の共感が得られる形で推進すべき」「その際は、実質的負担増が生じないよう、医療・介護の歳出改革が一層重要との考え方の下、健康寿命の延伸に伴う高齢者医療費の変化に着目したこれまでの医療保険制度の見直しについて検討すべき」といった意見が上がった。

石破首相は社会保障などの重要課題について、この日の議論を踏まえた改革を骨太の方針に位置づけ、着実に推進する考えを表明した。

また、「骨太の方針では、力強い賃上げモメンタム(勢い)を定着させ、賃上げを起点とした成長型経済の実現に向けた取り組みの方向性を明らかにする」と述べた。

首相は骨太方針の取りまとめに向け、関係各省や与党との調整を進めるよう、赤澤内閣府特命担当相に指示した。

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