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2025年9月下旬号

健保連の佐野雅宏会長代理は16日の高額療養費制度の在り方に関する専門委員会で、高額療養費の維持を大前提に、「負担能力に応じたきめ細かい制度設計」「年齢ではなく負担能力に応じた全世代の支え合い」といった観点での見直しが必要だと主張した。

高額療養費の専門委
厚労省 ヒアリング踏まえ論点提示
「給付と負担のあり方」など

厚生労働省は16日の高額療養費制度の在り方に関する専門委員会(委員長・田辺国昭東京大大学院教授)に、これまでに行った関係者へのヒアリングでの意見を踏まえた今後の議論の論点を提示した。専門委は高額療養費制度の堅持と医療保険制度全体の改革の中で議論するという共通認識に基づき、高額療養費の給付と負担のあり方や、見直す場合に必要になる制度的な配慮、加入する保険者が変わると多数回該当が通算されないなど現行制...

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中医協が調剤報酬を議論
松本理事 後発品体制加算の継続に異議
診療側委員は反発

中央社会保険医療協議会(会長・小塩隆士一橋大経済研究所特任教授)は10日、令和8年度診療報酬改定に向け、調剤に関する評価について議論した。健保連の松本真人理事は、6年度改定で導入した長期収載品の選定療養化によって停滞していた後発医薬品の使用割合が大幅に増えたとして、薬局の積極的な取り組みを評価する「後発医薬品調剤体制加算」の継続に異議を唱えた。これに対し、診療側の森昌平委員(日本薬剤師会副会長)は...

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中医協 歯科改定の重点項目を了承
患者ニーズの多様化に対応

中央社会保険医療協議会は10日、令和8年度診療報酬改定に向け、歯科医療で重点的に対応する項目を了承した。限られた医療資源を最大限活用し、多様化する患者ニーズに応えるために、重点項目に係る評価を議論する方針。厚生労働省が示した重点項目について、健保連の松本真人理事は「患者の多様性に配慮した方向性は理解できる」とした上で、「ニーズの充足のみでは財源への影響が大きく、効率化や適正化とセットで評価すべき」...

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地域医療構想検討会
診療科偏在 3つの視点で議論
担い手やアクセス確保など

厚生労働省は11日の地域医療構想及び医療計画等に関する検討会に、診療科の偏在対策について、「担い手の確保」「地域の医療提供体制維持」「地域偏在が大きい診療科のアクセス確保」の3つの視点を提示し、これに基づいて検討する方針を示した。構成員から反対意見はなかった。医師の偏在については、これまでの検討会の議論で、医師の総数の面での都道府県格差や都道府県内の医師少数地域、地方の若手医師の流出・減少、診療科...

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人口減少地域の介護サービス維持
人員配置基準の緩和が論点に

社会保障審議会介護保険部会(部会長・菊池馨実早稲田大教授)は8日、人口減少やサービス需要の変化に応じた介護サービス提供体制の構築に向け、人員配置基準や地域の実情に応じた評価の仕組みなどについて議論した。健保連の伊藤悦郎常務理事は厚生労働省が提案した中山間・人口減少地域での人員配置基準の緩和について、「基準の緩和にあたっては、サービスの質の確保や財源の問題などを慎重に検討することが必要だ」と述べた...

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三師会が厚労相に申し入れ
賃金・物価上昇対策 補正予算で年度内に支援

日本医師会の松本吉郎会長と日本歯科医師会の高橋英登会長、日本薬剤師会の岩月進会長は11日、厚生労働省に福岡厚労相を訪ね、医療従事者などの賃上げや物価高対策として、補正予算を編成して年度内に財政支援するよう求める要望書を手渡した。自民党の「国民医療を守る議員の会」顧問の田村憲久元厚労相も立ち会った。要望書は、医科・歯科医療機関や薬局が「著しく経営状況が逼迫しており、閉院や倒産が相次いでいる」と切り出...

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日医が診療所の緊急経営調査
医業利益 医療法人の45.2%が赤字

日本医師会(松本吉郎会長)は17日の定例記者会見で、「令和7年診療所の緊急経営調査」の結果を発表した。医療法人の6年度の医業利益の赤字割合は前年度比13.9ポイント増の45.2%、経常利益の赤字割合は14.6ポイント増の39.2%に悪化したことが明らかになった。調査は今年の6、7月に実施し、5年度と6年度の2年分の診療所の経営実態を把握し、今後の議論に備えることを目的としている。有効回答数は1万1...

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協会けんぽ運営委
8年度保険料率 引き下げ意見多数
堅調な財政状況を勘案

全国健康保険協会運営委員会(委員長・田中滋埼玉県立大理事長)は10日、協会けんぽの令和8年度の平均保険料率について議論を開始した。10年以上黒字決算が続き、準備金が6兆円近く積み上がっていることから、委員からは引き下げを求める意見が多数上がった。平均保険料率は12月23日の運営委員会で決定する見通し。協会けんぽ事務局はこの日の会合に、保険料率と準備金の今後10年間の粗い試算を提示した。その上で...

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