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健保ニュース 2021年6月上旬号

諮問会議が骨太方針の骨子案を議論
菅首相 歳出改革努力を継続

政府の経済財政諮問会議(議長・菅義偉首相)は5月25日、6月に策定予定の「骨太方針2021」に向けて、「経済財政運営と改革の基本方針2021(仮称)」骨子案を議論した。

骨子案は、「第1章 新型コロナウイルス感染症の克服とポストコロナの経済社会の展望」、「第2章 次なる時代をリードする新たな成長の源泉~4つの原動力と基盤づくり~」、「第3章 感染症で顕在化した課題を克服する経済・財政一体改革」、「第4章 当面の経済財政運営と令和4年度予算編成に向けた考え方」の4テーマから構成。

このうち、第3章は、▽経済・財政一体改革の進捗と感染症で顕在化した課題▽社会保障改革─など8項目を柱立てとし、団塊世代の後期高齢者入りを見据えた基盤強化・全世代型社会保障改革や感染症を機に進める新たな仕組みの構築、経済・財政一体改革をさらに進めていくための枠組みなどに対する今後の方向性を明示する。

民間議員からは、団塊の世代が後期高齢者になる2025年が眼前にあるにもかかわらず、必要な改革がなかなか大きく進まないなどの意見があった。

菅義偉首相は、「今年の骨太方針は、経済あっての財政の考え方で、成長志向の政策を進めながら、プライマリーバランス黒字化などの財政健全化の旗を降ろさず、これまでの歳出改革努力を続けていく」と強調。政策の大きな方向性を示す、まさに骨太な方針となるよう、各大臣に対し適切な検討を指示した。

西村康稔経済再生担当相は次回会議で「骨太方針2021」原案を提示する意向を示した。

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