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健保ニュース 2021年4月上旬号

厚労省検討会が持ち回り開催
オンライン初診を当面継続

厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」は3月3日、持ち回りで会合を開催し、資料や議事録など審議結果を3月26日に公開した。

持ち回り会合では、2年10~12月の電話診療・オンライン診療の実績の検証をテーマに議論し、新型コロナウイルス感染症の対応として、初診からオンラインや電話により診断や処方を行うことを可能とした時限的・特例的な取り扱いを当面の間、継続することを了承した。

時限的・特例的な取り扱いについては、3か月ごとに検証を行っている。今回の検証(10~12月)では、診療実績について、▽電話や情報通信機器を用いた診療は、引き続き4~9月と同程度実施▽対象患者や対象疾患など、診療内容も4~9月と同様▽要件を守らない処方は概ね減少傾向だが持続─などの状況が明らかになった。

これを受け厚労省は、特例措置の要件を守らない診療が行われていたものについては、引き続き厳正に対処していく対応方針を明示。都道府県に対しては改めて確実な指導の実施を依頼し、その結果を踏まえ、追加的な対応を検討するとした。

一方、時限的・特例的な取り扱いの期限に関する評価については、「現在の感染状況を踏まえた評価が必要」との観点から、3年1月に緊急事態宣言が再度発令されたことを踏まえ、時限的・特例的な取り扱いを当面継続することとした。

そのうえで、引き続き、評価にあたっては、「患者が安心して医療機関の外来を受診できる」と言えるかどうかが重要との方針を示した。

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