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健保ニュース 2019年6月下旬号

佐野副会長 給付と負担を早期議論
適用拡大と合わせて任継制度も論点

社会保障審議会の医療保険部会は12日、政府が取りまとめる今年の経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針2019)や成長戦略実行計画の原案について、意見交換した。

健保連の佐野雅宏副会長は給付と負担の見直しに向けて、「骨太方針2020で取りまとめるということで、骨太方針2019ではあまり触れられていないが、健保連としては団塊の世代が後期高齢者になり始める2022年が大きなポイントで、2022年危機が起きるのではないかと危惧している」と指摘し、「時間が無い、緊急度が高いという問題意識を持って、早期の議論開始をお願いしたい」と主張した。

さらに、健保連が従来から問題視している任意継続被保険者制度に言及した。成長戦略実行計画の原案で被用者保険を適用拡大する方向性が示されたことを踏まえ、「被用者保険の適用拡大と合わせて任継制度の見直しも検討してほしい」と要請した。「骨太2019で出されている勤労者皆社会保険制度に向けても解決すべき課題」との認識も示した。

全国健康保険協会の安藤伸樹理事長も「できるだけ早く給付と負担の議論をしてほしい。任継制度についても、廃止を含めた見直しをいち早く検討してもらいたい」と同調した。

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