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2021年12月中旬号

自民党の有志議員で構成する「国民皆保険を守る国会議員連盟」は、健保組合への財政支援の必要性などを盛り込んだ要望書をまとめ、同議連の丸川珠代幹事長、村井英樹事務局長らが9日、松野博一官房長官に提出した。

財政審が4年度予算編成等へ建議
診療報酬本体マイナス改定を
機能強化加算の見直しなど提言

財政制度等審議会(榊原定征会長)は3日、政府の財政運営に向けた「令和4年度予算の編成等に関する建議」を鈴木俊一財務相に提出した。社会保障関係費について、「高齢化による増加相当分の伸びにおさめる必要がある」と明記。次期診療報酬改定に向けては、「本体マイナス改定を続けることなくして医療費の適正化は到底図れない」と強調した。「かかりつけ医」制度化のための包括払い推進も盛り込み、アウトカムを重視した患者本...

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3年度の市場実勢価格の速報値
平均乖離率 薬7.6%、材料3.8%
薬価は例年と同程度の水準に

厚生労働省は3日、医薬品と特定保険医療材料の市場実勢価格に関する令和3年度調査の速報値を中央社会保険医療協議会(小塩隆士会長)の総会に提出した。公定価格との平均乖離率は薬価が前回と比較し0.4ポイント減の約7.6%、材料価格が同2.0ポイント減の約3.8%で、これにもとづいて来年4月に公定価格を引き下げる。薬価の平均乖離率は、平成30年度7.2%、令和元年度8.0%、2年度8.0%で推移しており、3年度も同程度の水準となった。薬価と...

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次期改定へ中医協が厚労相に意見書
支払側は「メリハリある改定」
診療側 プラス改定しかあり得ない

中医協は10日、令和4年度診療報酬改定に関する意見を取りまとめ、後藤茂之厚生労働相に提出した。これに先立つ8日の総会に支払側と診療側がそれぞれ提示した意見を公益委員が整理した。意見書は、社会保障審議会医療保険・医療両部会が10日に取りまとめた「令和4年度診療報酬改定の基本方針」にもとづき、「すべての国民が質の高い医療を受け続けるために必要な取り組みについての協議を真摯に進めていく」という基本認識については...

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医療経済実態調査に健保連が見解
病院の黒字は近年で最高水準
診療側 補助金除く収支は悪化

中医協は3日、令和4年度の次期診療報酬改定に向けて、医療経済実態調査の結果に対する見解を支払側、診療側のそれぞれから聴取した。支払側は健保連の松本真人理事が代表し、一般病院の収支は新型コロナウイルス感染症関連の補助金を含めると黒字であることや、一般診療所、歯科診療所、保険薬局とも一定の水準の黒字を確保しているとの分析結果を示した。また、「単月調査」の結果から、直近の3年6月の医療機関等の損益状況は、コロナ...

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薬剤給付の適正化で松本理事
湿布薬は1処方35枚を上限

薬剤給付の適正化については、ビタミン剤やうがい薬、皮膚保湿剤などについて、累次の診療報酬改定にわたり使用目的の明確化を実施してきた。政府の「骨太方針2021」でも、「OTC類似医薬品等の既収載品の保険給付範囲について引き続き見直しを図る」との方針が盛り込まれている。平成28年度改定では、外来患者に対して1処方につき計70枚を超えて湿布薬を投薬する場合、原則として超過分の薬剤料を算定しない見直しを行い、改定後、70枚を...

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PCR検査等の保険収載価格
中医協 12月31日から引き下げ

厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の検査にかかる保険収載価格の見直し案をまとめ、8日の中医協総会に提案した。支払側、診療側から大きな異論はなく、中医協として承認した。新型コロナウイルス感染症対策本部が11月12日に決定した「次の感染拡大に向けた安心確保のための取組の全体像」で、「保険診療として実施されているPCR検査等の実勢価格を踏まえ年内を目途に必要な見直しを行う」とした政府方針を踏まえた対応で、12月...

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岸田首相が所信表明演説
社会保障の負担増抑制を重視

第207回臨時国会が6日召集され、岸田文雄首相は同日、衆参両院本会議で所信表明演説を行った。会期は21日までの16日間。政府は、新型コロナの影響で財政運営の厳しい健保組合への支援措置(9.8億円)など、経済対策を実行するための令和3年度補正予算案を国会に提出、早期成立をめざす。 岸田首相は演説で、新しい資本主義の下での分配策について、「人への分配」は「未来への投資」と捉え、「まずは、国が率先して、看護・介護・保育...

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官房長官、財務相へ理解要請
自民・皆保険議連が「要望」提出
2割負担の早期施行、組合支援など

自民党の衆参両院所属の有志議員で構成する「国民皆保険を守る国会議員連盟」は来年度政府予算編成にかかる要望書をまとめ、同議連の丸川珠代幹事長、村井英樹事務局長らが9日午前に松野博一内閣官房長官、同日午後に鈴木俊一財務相を訪ね、提出した。要望は、①後期高齢者医療における窓口2割負担の早期施行②高齢者医療のための拠出金負担に対する財政支援措置の確実な確保③短時間労働者の適用拡大に対する財政支援の実施─が柱...

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医療保険・医療両部会
診療報酬 4年度改定基本方針を決定
医療資源を効率的・重点的に配分

社会保障審議会の医療保険・医療両部会は9日、それぞれ会合を開き、令和4年度診療報酬改定の基本方針案を大筋で了承。その後、両部会での意見を踏まえて部会長間で最終調整を行い、10日、両部会連名による基本方針を決定した。4年度改定の基本方針は、①新型コロナウイルス感染症にも対応できる効率的・効果的で質の高い医療提供体制の構築【重点課題】②安心・安全で質の高い医療の実現のための医師等の働き方改革等の推進【重点...

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医療保険部会で薬剤給付を議論
佐野副会長 市販品類似薬の給付範囲見直しを

社会保障審議会医療保険部会は1日、薬剤給付の適正化に向けた取り組みについて議論した。令和3年度に、薬剤自己負担の引き上げを検討し必要な措置を講じることとし、保険者における上手な医療のかかり方とセルフメディケーションの推進策を検討すると盛り込んだ政府の「新経済・財政再生計画改革工程表2020」を踏まえた対応。薬剤自己負担の引き上げについては、財務省が11月8日の財政制度等審議会財政制度分科会(分科会長・榊原定征...

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