健康コラム
賢い患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.113

「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。
【相談担当】
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
理事長 山口 育子
手術は無理と言われたのに突然できるって…どうする?
相 談私(81歳・女性)は4年前に白内障の手術を受けた後、複視の症状が出るようになりました。眼科でさまざまな検査を受けても原因が分からなかったのですが、3年前に大きな病院で頭部MRI検査を受けたところ、悪性の脳腫瘍が原因だと判明しました。医師から「腫瘍が神経を巻き込んでいるので手術は難しい。ただ、腫瘍の進行はゆっくりなので、このまま経過観察しましょう」と言われました。症状があるのは片目だけなので、外出時はプリズム眼鏡をかけるなど工夫して過ごしてきました。
ところが先日、造影MRI検査を受けたところ、医師が「手術できる可能性があります」と言い出したのです。ただ、手術をしたら必ずきちんと見えるようになるとは限らないと言います。しかし、手術をすることで悪性腫瘍の進行を止める可能性があるらしいのです。手術自体のリスクは1割と聞いています。
私は他に持病はありませんが、全身麻酔の手術で開頭もしなければなりません。家族は年齢のこともあるし、手術はしない方がいいのではないかと言っています。脳腫瘍が見つかった時から手術はできないと思ってこれまできたので、ここにきて手術ができると言われて迷いが生じています。どのように判断すればいいのでしょうか。
回 答COML(コムル)理事長 山口育子
3年前に脳腫瘍が見つかった際に手術は難しいと断言され、悪性ということに心配しながらも、何とか症状と付き合いながら生活してこられたのでしょう。それが突然、手術の可能性を示され、しかも結果は受けてみないと分からない状況だとなれば、迷いが生じるのは当然だと思います。
相談者は、開頭手術しか選択肢を示されていませんでした。しかし、脳腫瘍の場合、ガンマナイフなどの放射線治療の選択肢が示されることもあります。そのため、他に治療方法の選択肢はないか確認してはどうかとアドバイスしました。
また、現在かかっているのは脳神経外科ということですが、別の病院の放射線腫瘍医にセカンドオピニオンを求めることも可能ではないかとお伝えしました。
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ
詳しくはCOMLホームページへ https://www.coml.gr.jp/
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放送:ラジオNIKKEI 第1 毎月第4金曜日 17:30~17:50
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