健康コラム
賢い患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.110

「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。
【相談担当】
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
理事長 山口 育子
5類感染症移行後もコロナ感染で面会もリハビリも中止?!
相 談2カ月前に73歳の夫が外出先で倒れ、救急車で病院に搬送されました。検査の結果、脳梗塞と分かり治療を受けました。急性期の治療は3週間ほどで終わり、言語障害と右半身に中程度のまひが残っているので、1カ月後に回復期リハビリテーション病棟がある病院に転院しました。
転院先の病院では「この程度のまひであれば言語障害は残るかもしれませんが、リハビリで日常生活が送られる程度に回復できると思います」と言われ、夫は「何としてでも日常生活だけでなく、趣味の写真撮影旅行を再開できるぐらいまで回復してみせる」と筆談で意気込みを伝え、リハビリに励んでいました。
ところが先日、同じ病室の患者さんに新型コロナに感染した人が出たので、一切の面会とリハビリが中止になると連絡がありました。夫とは面会時に筆談でやりとりをしていて、まだ電話での会話は不可能です。そのため、面会ができないとなると、夫とのコミュニケーションが断たれてしまいます。
新型コロナは5類感染症に移行して3年近くがたつのに、感染者が1人出ただけで面会や大切な治療であるリハビリも中止されるなんて、納得できないのですが……。
回 答COML(コムル)理事長 山口育子
コロナ禍の数年間で、最も相談が多かったのが患者との面会制限による家族からの不満でした。「患者の状態が把握できない」「意思疎通が図れない」「医療者からの説明が不足している」などさまざまでした。面会制限については、5類感染症移行前から医療機関によって対応に差はありましたが、移行後はさらにその対応に差が生じています。今もなお面会の人数や時間の制限をしている医療機関が少なくないと実感しています。
まずは患者とコミュニケーションを取りたいという希望を伝え、筆談が見えるようなオンラインでのやりとりができないかとお願いしてみてはどうでしょうか。また、リハビリについてはいつから、どのような方法でのリハビリを再開する予定なのか、病院の予定を聞かせてほしいと申し出てはどうでしょう。
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ
詳しくはCOMLホームページへ https://www.coml.gr.jp/
電話医療相談:TEL 03-3830-0644
〈月・水・金 10:00〜13:00、14:00〜17:00/土 10:00〜13:00〉
ただし、月曜日が祝日の場合は翌火曜日に振り替え
提供:健康保険組合連合会
放送:ラジオNIKKEI 第1 毎月第4金曜日 17:30~17:50
聴取可能アプリ:radiko、Apple Podcasts、Spotify
