健康コラム
賢い患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.108

「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。
【相談担当】
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
理事長 山口 育子
十分なリハビリと治療を受けたい 急性期病院に転院できない?
相 談私(男性・75歳)は、頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)で手の指がしびれる症状があったのですが、次第に箸が使えなくなり、洋服のボタンも留めにくくなってきました。歩行にも障害が出てきたので、急性期病院で手術を受けました。その後、回復期リハビリテーション病棟のある病院に転院し、さらに転院して現在は地域包括ケア病棟に入院しています。
地域包括ケア病棟は最大60日間しか入院できないそうで、3週間後には転院か退院してほしいと言われています。自宅はエレベーターのない集合住宅の3階なので、今の状態で退院することは難しいです。そこで、医師と医療ソーシャルワーカーに相談し、転院先を探してもらっています。ところが、大きい病院は転院先の対象外だと言われ、療養型病院か施設への転院と言われています。
なぜ急性期病院を転院先として探してくれないのでしょうか。私は泌尿器科と眼科、歯科にかかっているので、それらが全てそろっている病院に移りたいのです。4年前にも手術を受け、リハビリをしてから退院したことがありますが、家に帰ると体が動かなくなりました。また、老健*に短期間入所したこともありますが、十分なリハビリは受けられませんでした。それだけに、全てそろっている病院に転院したいのです。
回 答COML(コムル)理事長 山口育子
確かに必要な科が全てそろっていて、積極的・専門的な医療が受けられる急性期病院の方が便利で安心と思われるでしょう。ところが現在は、「医療機能の分化」といってそれぞれの医療機関が役割分担し、その機能に応じた患者を診ることになっているのです。それだけに、急性期から回復期を経過した患者が、同じ疾患で再び急性期病院に転院するというわけにいかず、転院先として候補に挙げられないのです。また、候補に挙げたとしても、受け入れてくれる急性期病院はまずありません。
高度なリハビリは無理だとしても、療養型病院や施設で少しでも熱心にリハビリに取り組んでいるところを紹介してほしいと医療ソーシャルワーカーに頼み、探してもらってはいかがでしょうか。
認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ
詳しくはCOMLホームページへ https://www.coml.gr.jp/
電話医療相談:TEL 03-3830-0644
〈月・水・金 10:00〜13:00、14:00〜17:00/土 10:00〜13:00〉
ただし、月曜日が祝日の場合は翌火曜日に振り替え
提供:健康保険組合連合会
放送:ラジオNIKKEI 第1 毎月第4金曜日 17:30~17:50
聴取可能アプリ:radiko、Apple Podcasts、Spotify
