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健保ニュース 2026年2月上旬号

健保連・第538回理事会
持続可能な社会保障制度へ
宮永会長 国民会議の議論に期待

健保連は1月23日、第538回理事会を開き、前回12月の理事会で了承された基本方針を踏まえた令和8年度事業計画や一般会計予算などを審議し、了承した。冒頭にあいさつした宮永俊一会長は、衆院選後の国会で健保連に理解のある議員が一人でも多く活躍することが重要だと強調。新たに設置される予定の超党派の「国民会議」で議論を重ね、持続可能な社会保障制度の実現に期待感を示した。また、提言の取り組みを定着させることで、健康で元気な社会をつくることに貢献できるとして、健保組合に協力を求めた。

新年はじめの理事会の開会にあたり、一言あいさつを申し上げる。昨年も、健保組合の皆様には、精力的に事業運営を進め、本会事業を支えていただいたことに厚くお礼申し上げる。国民皆保険制度の中枢である健保組合の持続的な発展のため、本年もさらなる協力を賜るようお願い申し上げる。

昨年は、「国際協調」や「法の支配」などの20世紀後半から続く安定的な秩序の枠組みを揺るがす動きが世界的に強まった年だった。今年に入って早々のベネズエラ、イランでの出来事、足元の台湾周辺の状況などをみても、政治、エネルギー資源、安全保障上のリスクへの懸念が増す状況にある。

一方、国内経済に目を転じると、高市政権の「責任ある積極財政」の方針の下で国内の設備投資拡大や所得増などが見込まれ、日経平均株価も5万円を超える水準を維持している。昨年、一昨年の5%を超える賃上げの実現に続き、本年も中小企業を含めた賃上げモメンタム(勢い)の継続が見込まれるが、物価高対策により、実質賃金の上昇につながっていくことを心から願っている。

また、事業主には賃上げとともに、社会保障費や福利厚生費の拡充といったことも含め、家計への負担を減らし、働く人々の安心感を高めていくことが求められる。

こうした中、昨秋の発足以来高い支持率を得ている高市首相は、通常国会冒頭の衆院解散を表明していたが、衆院は先ほど解散された。

選挙後の国会においても、私たちに理解のある議員が一人でも多く国政で活躍されることが、社会保障と税の一体改革の流れをより望ましい形にしていくために重要であり、そうなることを心から願う。

その上で、新たに設置される予定の「国民会議」では、与野党と有識者が真摯に議論を重ねていただきたい。将来世代に過度な負担を先送りせず、国民が真に納得して負担し、支え合うことのできる持続可能な社会保障制度の実現へ向かっていくことを期待する。

現役世代の負担軽減へ
財政難の組合を確実に支援

昨年末に令和8年度の診療報酬改定率や医療保険制度改革などを含む政府予算案が閣議決定され、総選挙に入った状況だ。

このたびの医療保険制度改革は、高額療養費制度の見直しや、OTC類似薬の患者負担の新たな仕組みの創設など、膨張し続けている医療費の伸びを抑制する仕組みが入る一方で、すでに限界に達している現役世代の負担軽減のためには、まだまだ十分な内容とは言えないことに留意しておくべきだ。 /p>

また、協会けんぽの平均保険料率が0.1%引き下げられ、9.9%となることも決定された。中小企業が加入する総合健保を中心に、事業運営に大きな影響が懸念される中、財政基盤が厳しい健保組合のために健保連の高額医療交付金事業に200億円の財政支援が追加されたことは評価できる。

今後は、国と交付方法などの協議を進めることになるが、極めて厳しい状況が続くことに変わりなく、財政が厳しい組合にきちんと手当てされるよう、しっかりと求めていきたい。

健保連提言を展開で
サポートプランを作成

昨年9月に「『ポスト2025』健康保険組合の提言」を発表し、健保組合の皆様の協力の下、まずは、加入者・国民への「3つのお願い」の周知活動を進めてきた。

今年は、健保組合の皆様においては、健保組合の「4つの約束」と健保組合が取り組む「5つのチャレンジ」に関連したそれぞれの健保組合の状況や特性を生かした事業展開に取り組んでいただきたい。

厳しい事業環境にある今こそ、健保組合の持つ価値をより高めていくことが重要だ。健保連では、各組合の取り組みを支えるサポートプランを作成し、丁寧に支援していくこととしている。

これまでも健保組合は、事業主とともに、加入者の特性に応じた、きめ細やかな保健事業を効果的・効率的に展開し、健康づくり・疾病予防などに取り組み、世界一の健康寿命の延伸に貢献してきた。

これからまた新たに、「4つの約束」、「5つのチャレンジ」に取り組み、これを定着させることで、人口が減少していく中にあっても、皆が健康で元気な社会をつくることに貢献できると信じている。改めて、健保組合の皆様の協力をお願い申し上げる。

本日は、令和8年度の事業計画と各会計の予算案を諮る。理事各位の活発な審議をお願いする。

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