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健保ニュース 2025年6月下旬号

5年度特定健診・保健指導実施率
健保組合 健診83%、保健指導35%
3年連続で過去最高

厚生労働省は5月30日、令和5年度の特定健診・特定保健指導の実施状況を公表した。健保組合の特定健診実施率は前年度比0.9ポイント増の82.9%、特定保健指導実施率は1.4ポイント増の35.4%だった。特定健診、特定保健指導ともに3年連続で実施率が上昇し、過去最高となった。

全保険者(3358保険者)の状況をみると、特定健診実施率は1.8ポイント増の59.9%、特定保健指導実施率は1.1ポイント増の27.6%だった。また、メタボリックシンドロームの該当者および予備群の減少率は平成20年度比で17.2%となった。

新型コロナウイルス感染拡大時の受診控えなどの影響により、令和2年度に大きく後退した実施率が徐々に回復し、いずれもコロナ以前より高い実施率となった。一方、国が第3期実施計画(平成30年度~令和5年度)の目標に掲げる▽特定健診実施率70%以上▽特定保健指導実施率45%以上▽メタボ該当者および予備群の数の平成20年度比25%以上減少──の達成には及ばない状況だ。

特定健診の対象者数5210万人のうち、受診者数は3123万人。実施率を年齢階級別にみると、45~49歳が65.5%と最も高く、性別では、男性が64.6%、女性が55.2%だった。

特定保健指導対象者は519万人で、受診者に占める割合は16.6%。このうち、特定保健指導を終了したのは143万人だった。実施率は年齢階級別では70~74歳が30.8%で最も高く、性別でみると男性27.9%、女性26.7%だった。

保険者種別で比較すると、健保組合(1374保険者)は、特定健診・特定保健指導ともに実施率が最も高く、特定健診は82.9%(単一84.8%、総合79.6%)で、被保険者は前年度比0.2ポイント増の93.6%、被扶養者は1.3ポイント増の50.8%だった。

特定保健指導は35.4%(単一45.5%、総合19.3%)で、被保険者は1.3ポイント増の36.6%、被扶養者は0.9ポイント増の18.3%だった。

協会けんぽ(1保険者)の特定健診実施率は1.6ポイント増の58.7%で、被保険者は66.1%、被扶養者は27.4%。特定保健指導実施率は1.5ポイント増の19.0%で、被保険者は19.3%、被扶養者は13.2%だった。

共済組合(85保険者)の特定健診実施率は1.2ポイント増の82.6%で、被保険者は92.6%、被扶養者は44.5%。特定保健指導実施率は0.6ポイント増の35.1%で、被保険者は36.4%、被扶養者は13.5%となった。

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