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健保ニュース

健保ニュース 2024年3月中旬号

健保・船保被保険者実態調査報告
平均標準報酬月額 健保組合は38.4万円
最も高い年齢は50代後半

厚生労働省はこのほど、「健康保険・船員保険被保険者実態調査報告」をまとめ、公表した。報告によると、年齢階級別の平均標準報酬は、最も高い年齢階級が健保組合は「55~59歳」、協会けんぽと船員保険は「50~54歳」となっており、金額はそれぞれ47万2889円、33万6212円、51万8172円だった。

調査は、健康保険および船員保険について、被保険者の年齢、標準報酬月額、標準賞与額など、制度運営のための基礎資料を得ることが目的。

調査の対象は、▽健保組合が令和4年10月1日現在の被保険者ならびに4年10月中の異動者▽協会けんぽ(一般被保険者)が4年9月30日現在の被保険者ならびに3年10月から4年9月の異動者▽船員保険が4年10月1日現在の被保険者ならびに3年10月から4年9月の異動者─などとなっている。調査客体は、健保組合は被保険者が100分の1、異動者が50分の1で系統抽出し、その他は全数とした。被保険者にかかる制度別の調査客体数は、健保組合が16万6182人、協会けんぽが2548万7570人、船員保険が5万8086人となった。

加入者の年齢構成は、▽0~19歳が健保組合23.7%、協会けんぽ20.8%、船員保険24.1%▽20~39歳が同30.2%、同27.5%、同27.0%▽40~64歳が同42.5%、同43.4%、同37.1%▽65~74歳が同3.5%、同8.3%、同10.9%─となっている。0~39歳まではいずれの制度も、後期高齢者を除いた75歳未満総人口の割合を上回った一方、65歳以上は下回る結果となった。

被保険者の平均年齢は、健保組合43.6歳(平成29年時点42.7歳)、協会けんぽ46.2歳(同45.0歳)、船員保険が46.6歳(平成30年時点47.0歳)で、船員保険を除き上昇傾向にある。

平均標準報酬月額は、健保組合が38万4315円、協会けんぽが29万9755円、船員保険が43万7867円。年齢階級別にみると、健保組合は「55~59歳」が47万2889円で最も高く、次いで「50~54歳」が45万8815円、「45~49歳」が43万6807円の順だった。協会けんぽは「50~54歳」が33万6212円と最高で、「55~59歳」が33万3891円、「45~49歳」が33万2142円と続く。船員保険は「50~54歳」が51万8172円と最高で、「55~59歳」が50万5757円、「45~49歳」が50万887円と続いた。

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