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健保ニュース 2021年10月中旬号

全世代で支え合う制度の構築へ
全国大会の開催要領を決定
安全で効率的な医療など3スローガン

健保連は、第512回理事会を新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から書面審議し、令和3年度健康保険組合全国大会の開催要領を決定した。議決日は5日。全国大会は、新型コロナ感染の急拡大を受けて昨年度が中止となったため、2年ぶりの開催となる。今年度は、会場での開催を新型コロナの感染状況に鑑み、参加人数や開催時間等の規模を縮小し、感染対策を徹底したうえで、オンライン視聴を組み合わせたハイブリッド形式とする。

今回の大会テーマは、「未来のため、皆保険を守るため、全世代で支え合う制度の構築へ」とした。

スローガンは、▽国民が安心できる安全で効率的な医療の実現▽現役世代の負担軽減と世代間の公平性確保▽健康寿命の延伸に向けた保健事業のさらなる推進─の3項目を設定し、全国大会で健保組合の総意として決議する。

スローガン・決議では、新型コロナ感染拡大で露呈した病床ひっ迫など脆弱性を合わせ持つ医療提供体制の課題を踏まえ、誰もが安心して医療を受けられる国民皆保険制度を維持することが最優先の課題であると認識。新興感染症にも対応可能な入院医療の強化や「かかりつけ医」を中心とする外来医療の機能分化・連携を推進し、安全・安心で効率的・効果的な医療を実現すべきと主張する。

一方、医療保険財政は、過重な高齢者医療拠出金の負担を主要因とする健保組合財政の窮状を打開し、現役世代の負担増に一定の歯止めをかけるためにも、拠出金の負担割合に上限を設けることや、後期高齢者のうち現役並み所得者の給付費にも公費を投入することなどを求め、全世代で負担を分かち合う制度へ早急に転換する必要性を内外に広く訴える。

また、国の目標である健康寿命の延伸に向けて、特定健診・保健指導やデータヘルス、コラボヘルスなどの保健事業を一層推進することなどを盛り込むこととした。

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