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健保ニュース 2021年3月上旬号

令和2年健保組合医療費の動向
8月4.58%減、9月0.78%減
減少幅はさらに縮小

健保連はこのほど、健保組合医療費の最近の動向(令和2年8・9月診療分)をまとめ、公表した。

調査は、社会保険診療報酬支払基金で処理されるレセプトデータのうち、健保組合請求分について、請求月にもとづき医療費、レセプト件数、日数、伸び率などの基礎数値を集計したもの。

それによると、医療費総額の伸び率は8月が前年比4.58%減、9月が同0.78%減だった。国の緊急事態宣言の影響で、対前年伸び率は4・5月に大幅に減少したが、緊急事態宣言解除後の6月から減少幅の縮小が続き、9月にほぼ前年並みに戻っている。

8月診療分

令和2年8月診療分は1389組合の医療費等を集計した。医療費総額は3645億5176万518円で、前年同月比4.58%減少した。医療費総額の伸び率の減少幅は、7月の同7.04%減から小さくなった。

1人当たり医療費の伸び率は同4.59%減で、医科・歯科・調剤別にみると、▽医科入院7.76%減▽医科入院外4.74%減▽歯科1.68%増▽調剤4.04%減─だった。

医科・歯科・調剤別の医療費総額、延べ日数、1日当たり医療費(処方箋1枚当たり医療費)の対前年伸び率をみると、▽医科入院:医療費総額7.76%減、延べ日数10.08%減、1日当たり医療費2.58%増▽医科入院外:同4.74%減、同10.20%減、同6.08%増▽歯科:同1.67%増、同5.03%減、同7.05%増▽調剤:同4.04%減、同11.49%減、同8.42%増─だった。1日当たり医療費(処方箋1枚当たり医療費)は増加しているものの、延べ日数が大幅に減少していることから、医療費総額は歯科を除き減少している。

9月診療分

令和2年9月診療分は、1390組合の医療費を集計した。医療費総額は3649億5887万200円で、前年同月比0.78%減少した。8月診療分の同4.58%減からさらに減少幅が小さくなり、前年同月並みに戻った。

1人当たり医療費の伸び率は同0.78%減で、医科・歯科・調剤別にみると、▽医科入院0.79%減▽医科入院外2.50%減▽歯科7.95%増▽調剤2.90%減─だった。

医科・歯科・調剤別の医療費総額、延べ日数、1日当たり医療費(処方箋1枚当たり医療費)の対前年伸び率をみると、▽医科入院:医療費総額0.79%減、延べ日数7.09%減、1日当たり医療費6.78%増▽医科入院外:同2.51%減、同10.07%減、同8.41%増▽歯科:同7.99%増、同0.33%増、同7.62%増▽調剤:同2.89%減、同12.70%減、同11.23%増─だった。

8月と同様、1日当たり医療費(処方箋1枚当たり医療費)の増加を上回る延べ日数の減少で、医療費総額は減少したが、減少幅はさらに小さくなっている。

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