健保ニュース
健保ニュース 2020年11月上旬号
厚労・行革・デジタル相が合意
オンライン初診 「かかりつけ医」対象に解禁
田村憲久厚生労働相は10月30日の閣議後記者会見で、初診も含むオンライン診療の恒久化に関し、患者が普段から受診している「かかりつけ医」を対象にオンライン初診を解禁する方針を表明した。
河野太郎行政改革担当相、平井卓也デジタル改革担当相との申し合わせで合意した内容で、受診が初めての患者に対するオンライン診療については、「安全性、信頼性の観点からハードルが高い」との認識を示した。
田村厚労相は、「かかりつけ医と言っても、概念がはっきりしない部分もある」と言及し、オンライン初診の具体的な制度化に向けて、専門家など関係者の意見を踏まえつつ、詳細を固めていく意向を表明した。
オンライン診療の恒久化については、10月8日に、田村厚労相、河野行政改革担当相、平井デジタル改革担当相の3大臣が、安全性と信頼性をベースに初診も含むオンライン診療を原則、解禁することに合意した。
27日の閣議後記者会見では、田村厚労相が、初診も含むオンライン診療の恒久化について、年内に一定の方向性を明示する方針を明らかにし、「今までのような限定的な初診解禁という話にはならない」と言及。
かなりの範囲でオンラインによる診療が可能となるよう、初診も含め3大臣で検討を進めていくとしていた。