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健保ニュース 2020年3月中旬号

メディアス元年度上半期医療費
補正後伸び率4.4%で高水準

厚生労働省が公表している「最近の医療費の動向(メディアス)」によると、令和元年度の概算医療費が9月診療分までの半年間分で21.6兆円にのぼり、前年度比3.3%増加した。休日数などの影響を補正すると4.4%増になり、自然体で2%程度ずつ伸びる近年の傾向を大きく上回った。1人当たり医療費は同3.5%増の17.1万円だった。

被用者保険は加入者数が同0.4%増加したことに加え、1人当たり医療費が同4.5%増加し、合計額が同4.9%増の6.6兆円となった。国民健康保険は加入者数が同3.8%減少し、1人当たり医療費が同3.6%増加したものの、合計額が同0.3%減の5.4兆円となった。後期高齢者医療制度は加入者数が同2.9%増、1人当たり医療費が同1.9%増で、合計額が同4.8%増の8.5兆円となった。

診療種類別では、医科入院が同2.1%増の8.4兆円、医科入院外が同3.7%増の7.4兆円、歯科が同2.6%増の1.5兆円、調剤が同5.5%増の3.8兆円だった。

医科入院は受診延日数が同0.1%減で1日当たり医療費が同2.2%増、医科入院外は受診延日数が同0.8%増で1日当たり医療費が同2.8%増、歯科は受診延日数が同1.5%増で1日当たり医療費が同1.1%増、調剤は処方せん枚数が同2.4%で1枚当たり医療費が同3.0%増となり、全体として受診延日数は同0.9%増、1日当たり医療費は同2.4%増で推移した。

1日当たり医療費の伸び率は元年度と同じように診療報酬改定のなかった直近の平成29年度が2.4%で、今回も同水準だが、受診延日数は27年度を除いて減少し続けるなかで今回、増加に転じた。

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