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健保ニュース 2019年11月上旬号

迫る2022年危機!今こそ改革断行を!
全国大会の開催要領を決定
高齢者2割負担など4スローガン

健保連は10月30日に開いた理事会で、令和元年度健康保険組合全国大会の開催要領を決定した。大会テーマは「迫る2022年危機!今こそ改革断行を!」とし、サブタイトルとして「─現役世代を守りたい!国民皆保険を支えるために─」を掲げた。

スローガンは、▽皆保険の維持に向けて、まずは高齢者の原則2割負担の実現▽必要な公費の拡充。現役世代の負担増に歯止め▽保険給付範囲の見直しによる医療費の適正化▽人生100年時代。健康寿命延伸に資する保健事業の推進─の4項目を設定し、全国大会で健保組合の総意として決議する。

スローガン・決議では、急速な高齢化や医療の高度化等により医療費は増加の一途をたどり、また支え手の現役世代の減少とともに、財政的に制度の存続が危ぶまれる状況に陥っていることなどを踏まえ、この窮状を乗り越え、現役世代を守り、皆保険制度を将来世代へつないでいくためには、高齢者医療費の負担構造改革を中心とした医療保険制度の抜本的な改革が不可欠であることを確認するとともに、内外に広く訴える。

具体的には、公平な負担による全世代型社会保障制度をめざし、まずは高齢者の患者負担を75歳到達者から順次原則2割負担とし、高齢者にも応分の負担を求めるとともに、高齢者医療費への公費を拡充するなど、現役世代の拠出金負担に一定の歯止めをかける措置を講じるよう求める。

また、制度の持続性を確保するため、医療費適正化対策の果断かつ着実な実施や、加入者の健康増進を通じた健康寿命の延伸に向けた取り組みの必要性なども盛り込むこととした。

特別企画では、「人生100年時代に向けた保険者の役割」をテーマに、健保組合代表や有識者、行政関係者が参画したシンポジウムを行う。

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