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2018年5月合併号
健保連の佐野雅宏副会長は4月23日に会見を開き、30年度健康保険組合予算早期集計について、「現状のままでは、(組合財政が)良い方向に向うとは考えられない」と述べ、皆保険制度の崩壊につながると強い危機感を示した。
健保連が31年度政府予算要求へ要望提出
健保連は8日、政府の31年度予算概算要求に対する要望事項を厚生労働省の鈴木俊彦保険局長に提出した。来年10月の消費増税に伴う税財源を活用し、公費拡充などによる高齢者医療の負担構造改革を早急に実現するよう求めた。ICT関連の財政支援や特定健診・保健指導などに対する助成も申し入れた。
1381億円の赤字計上─30年度健保組合予算集計
健保連は4月23日、30年度健保組合予算早期集計の結果を発表した。経常収支差引額は1381億円の赤字を計上した。前年度予算に比べ赤字額が減少したが、義務的経費に占める拠出金割合は45・8%と依然として高い。赤字組合は866組合で全組合の6割を超え、平均保険料率は9.215%で過去最高を更新した。
柔整・あはき療養費を6月に0.32%引き上げ
厚生労働省は6月1日付で、柔道整復とあん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費を0.32%引き上げる料金改定を実施する。柔整療養費は、再検料を80円値上げして400円にするほか、運動機能を回復するための治療に対する加算を新設する。あはき療養費は、2㎞を超える往療料の距離加算を適正化する一方、技術料を増額する。