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離れて暮らす親のケア vol.83

NPO法人パオッコ理事長の太田差恵子さんが、親と離れて暮らす子の介護に関する悩みや不安について、事例を交えながら親のケアを考えていきます。

【コラム執筆】
NPO法人パオッコ
~離れて暮らす親のケアを考える会~
理事長 太田差恵子

LCC利用で交通費が激減!?

離れて暮らす親の介護について語り合っていると、必ずと言っていいほど話題に上るのが、親元までの「交通費」のことです。

先日も、遠距離介護を行う子たちが10人ほどで井戸端会議をしていると…。東京の自宅から岡山の実家に隔月で通っている子が「交通費が苦しい」とため息をつきました。すると、九州の実家に毎月帰省している子が「東京から九州まで、片道5000円ほどで買えることがあります!」とにっこり。全員が目を丸くしました。

観光旅行ではおなじみになりつつあるローコストキャリア(LCC)が遠距離介護でも財布に優しい味方となっており、うまく活用されているようです。首都圏と地方を結ぶ路線の中には「成田発着で不便」という声も聞きますが、東京駅と成田空港を結ぶ格安バス(片道1000円)を利用すれば使い勝手も上々だとか。

しかし、LCCは運賃変動が大きく、特に急な帰省では割高になるケースもあります。そのため、普段はLCC利用でも、大手航空会社の「介護割引」を事前登録している人が多いようです。これは親が介護認定を受けていれば利用できるもので、空席さえあれば当日予約可能で日程変更もできます。

時代の流れとともに新たな帰省手段が生まれることは大歓迎です。とはいえ、度々の帰省にはさまざまな負担がつきもの。そもそも、鉄道利用者にはLCCも介護割引も無縁な存在です。家族間での役割分担の再検討や、帰省頻度を減らす術を模索するなど、がんばり過ぎないようにしたいものです。

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