かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.21

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

高額な差額ベッド料が必要と言われた

相 談私(72歳・女性)は、約5年前から変形性膝関節症を患い、自宅近くの整形外科クリニックにかかっていました。受診のたびにヒアルロン酸を注射する治療を受けていたのですが効果はなく、徐々に痛みがひどくなって、長く歩くことができない状態になっていました。

心配した息子が評判のよい整形外科病院を見つけてくれて、1カ月前にそこを受診しました。その病院の担当医から「この状態ではヒアルロン酸では対応不可能です。両膝ともに手術をした方がいいですね」と言われ、1週間前に「片膝ずつ手術をし、1回30日の入院が2度必要」と具体的な手術の説明を受けました。そこで、まずは来週入院して1回目の手術を受ける予定です。

ところが、その病院は整形外科に特化しているためか、大部屋がないとのこと。私の場合、2人部屋に入院予定なのですが、1日8000円かかるので、1回の入院につき差額ベッド料だけで24万円も必要になります。もう一方の膝の手術も同様なので、合計48万円にもなります。息子に高額な差額ベッド料を負担してもらうわけにはいきません。病院側に言われるまま支払うしかないのでしょうか。

コメント山口育子(COML)

一般病院の場合、差額ベッド料は全病床数の5割まで設定することが可能です。5割を超えて差額ベッド料を設定する場合は、一定の基準を満たしていることを地方厚生局(厚生労働省の出先機関)に届け出て、承認を受ける必要があります。そのため、手術を受ける予定の整形外科病院が一定の基準を満たしているのかどうか確認する必要があります。

差額ベッド料は、保険診療を行っている医療機関が、患者に対し特別に自費の請求ができる「保険外併用療養費制度」に基づく特別料金です。請求する場合、保険診療を行っている医療機関は通知で定められたルールを守る必要があります。しかし、単科の病院では、その通知を熟知していない場合があり、指摘しても、病院側から「(通知は)大きな病院だけに適用されます」と回答されたことから、困って相談されてくる方もいます。まずは、前述のような情報をもとに病院と話し合い、交渉してみてはどうでしょうか。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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