かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.46

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

コロナ禍で面会が出来ず不安が募る

相 談10年前から腎臓病を患っている82歳の母が、3カ月前に状態が悪化して入院しました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、その病院では4月から入院患者への面会は一切禁止しているとのことでした。そのような説明を受けて仕方がないとは思ったものの、まさか入院が3カ月も続くと思っていなかったので、長期にわたって母と会えないことで不安が募っています。

一方の母も同様らしく、看護師さんから「最近元気がない」「食事を取る量が減ってきている」「不安を訴える頻度が高くなった」と聞かされています。私は週に2~3回、着替えなどを持って病院に行っているのですが、病棟の入口で看護師さんに渡して、その間の洗濯物を受け取るだけで、すぐそばにいるのに母に会うことができません。

なかには気を利かして私が居るタイミングで母をトイレに連れて行ってくれる看護師さんもいます。しかし、車椅子に乗った母の後姿を確認できるぐらいで、表情は一切つかめないのです。

母は携帯電話を持っていないので、看護師さんがモバイルでリモート面会を試みてくれました。しかし、母は意味が理解できなかったらしく、拒絶してしまいました。お互いの不安を解消する方法はないものでしょうか。

回 答山口育子(COML)

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、多くの医療機関や介護施設では入院患者や入所者へ感染防止、クラスター発生回避のために面会を禁止しています。そのため、入院患者や入所の家族に会えないことへの不安が、新型コロナウイルス関連の相談では最も多く寄せられています。直接会って自分の目で状態を確認できないことへの不安、会えない寂しさから患者の元気がなくなることへの心配、さらには認知症悪化の懸念や十分なケアが受けられていないのではないかという疑心暗鬼まで、さまざまです。

高齢で携帯電話も使用していないとなると、リモート面会の説明を受けてもイメージできなかったのかもしれません。そこで、体調が許せばガラス越しに面会する方法についての可能性を病院に相談してみてはどうでしょうか。

認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

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