かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.33

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

必要な処置をされず死亡した疑い

相 談67歳の父は2カ月前に激しい腹痛を訴え、嘔吐が止まらなくなったため、救急車で病院に搬送されました。急性膵炎と診断されたのですが、1週間程度の入院で回復し、無事退院することができました。

ただ、指定された栄養ドリンクと水だけを摂取するようにという退院時の医師の指示通りの生活を送っていたところ、どんどん痩せて衰弱してしまいました。退院から1カ月たったころ、どうしても不安になったので、予約外でしたが、私(娘)が同行し受診しました。その日は担当医が休みだったので別の医師が診てくれたのですが、「かなり衰弱されていますね。まずは入院して体力を回復させましょう」と言ってくれ、食事におかゆを出してもらったことで、みるみる回復したのでホッとしていました。

ところが、入院10日後の夜に嘔吐が始まり、またもや腹痛を訴えたのです。医師から処置の同意書にサインを求められたので同意したのですが、一向に処置は行われません。理由を問うと、「感染症の恐れがあるのでタイミングをみています」と言われました。そして、そのまま何の処置もされず、2日後に亡くなってしまったのです。せっかく回復してきていたのに、必要な処置をしてもらえなかったから亡くなったとしか思えません。

コメント山口育子(COML)

体力を回復させる目的で入院したのに、急な展開に納得いかない気持ちになるのは当然だろうと思います。ただ、お話を伺ってみると、「処置」というのも具体的に何をする予定だったのか、医師から詳しい説明がなく、最初の急性膵炎のときと同じような症状もなぜ起きたのか理解できていないということでした。また、夜中に亡くなられているので、最終的には担当医から説明を受けることなく今に至っていることが分かりました。

そこで、状態が悪くなってから亡くなるまでの経過や処置の内容、どのような考えで処置を控えたのかなど、改めて担当医に説明を求めてはどうでしょうか。その際、できるだけ冷静に「大切な父の最期なので、正しく理解しておきたい」と医師が身構えることなく話せるように伝えることも大切です。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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