かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.23

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

「かかりつけ薬剤師」にするよう頼まれた

相 談私(68歳・女性)は、糖尿病と高血圧で約15年ほど通院しています。薬は病院で処方せんを受け取り、薬局で購入しています。最初は、病院のすぐ隣にある薬局を利用していたのですが、待ち時間がとても長いので、5年ほど前から駅前にある別の薬局に変えました。

その薬局には薬剤師が6〜7人働いています。なかでも薬剤師のAさんはとても話しやすく、何を聞いても丁寧に優しく答えてくれます。パート勤務らしく、いつもいるわけではないのですが、Aさんが担当してくれるときは、日ごろ疑問に思っていることや不安なことを相談するようにしています。

一方、同じ薬局の薬剤師Bさんは最も話しにくく、私の苦手なタイプです。そのため、Bさんが対応してくれるときは質問せず、手短に済ますようにしています。そのようななか、先日、Bさんから窓口で「私を『かかりつけ薬剤師』にする同意書にサインしていただけませんか?」と頼まれました。私は戸惑い「私はいつもAさんに相談しているので、かかりつけにするならAさんに…」と勇気を出して言いました。すると「A(薬剤師)はかかりつけ薬剤師になる資格がないんです」とBさんに言われてしまい、とてもバツが悪い思いをしました。

今後、その薬局に行きにくくなってしまったのですが、薬局を変えるしかないのでしょうか。

コメント山口育子(COML)

「かかりつけ薬剤師」制度は、2016年の診療報酬改定で新しくできた「かかりつけ薬剤師指導料」の関連で登場しました。かかりつけ薬剤師になるには、1つの薬局に1年以上在籍していて、週32時間以上勤務し、患者からかかりつけ薬剤師になる旨の同意書に署名をもらわないといけないなど、かなり厳しい条件があります。そのため、パート勤務の薬剤師であるAさんは条件を満たさないのでしょう。

また、かかりつけ薬剤師の同意は強制ではないので、同意を求められても、納得できなければ断ることは可能です。さらに、同意を断ったことで、その薬剤師のその後の対応が悪くなるということは、あってはならないことです。そのためBさんには「この薬局自体を「かかりつけ薬局」にしているので、1人の方に限定したくない」などと理由を伝えて断り、薬局は継続して利用してはどうでしょうか。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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