かしこい患者になろう〜患者の悩み相談室〜 By COML vol.36

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ「COML(コムル)」が、読者からの電話医療相談に丁寧に答えていきます。

【相談担当】
NPO法人ささえあい医療人権センター
COML(コムル) 山口 育子

セカンドオピニオン、受けるべき?

相 談54歳の夫が職場の健診で精密検査の必要を指摘され、ある病院を受診したところ食道がんが見つかりました。夫はその病院で勧められた手術を受けるつもりでいたのですが、職場の同僚から「食道がんの場合は、放射線治療も選択肢にあるはず。セカンドオピニオンを求めて、慎重に病院選びや治療方法の選択をしないと」と注意されたのだそうです。

そこで、インターネットで調べたところ、がん診療連携拠点病院にセカンドオピニオン外来があることが分かりました。いくつかの病院のホームページを見てみると、病院によって金額や制限時間、追加料金が異なっていますし、非常に高額なのです。なかには1時間で4万円以上も請求される病院があると分かり、驚いてしまいました。

そんな高額な費用をかけてまで、セカンドオピニオンを求めないといけないものなのでしょうか。そもそも何を質問すればいいかも分からないし、どのようにアプローチするかも分かりません。診断してもらった医師には隠して行けばいいのでしょうか。

コメント山口育子(COML)

現在、比較的大きな病院に設けられているセカンドオピニオン外来は、保険診療で受ける一般外来とは別に設置されていて、健康保険が使えません。そのため、各病院が金額や制限時間を独自に設定できるのです。保険適用外ですから、消費税がかかります。

セカンドオピニオン外来のほとんどは、診察や検査を改めて行うのではなく、検査や画像データを添えて提出した紹介状に基づいて、専門医が意見を述べるもので、病院によっては意見書を作成してくれます。そのため別の病院で治療を受けようと考えてアプローチする場合は、セカンドオピニオン外来ではなく、一般外来を受診する必要があります。

セカンドオピニオンのための紹介状は必要なので、現在診てもらっている医師に隠れて意見を求めることはできません。セカンドオピニオンのための紹介状の費用は保険点数化されていますから、遠慮なく受けたいと表明して構わないのです。ただ義務ではありませんので、ファーストオピニオンで納得すれば、必ずしも受ける必要はありません。

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

「かしこい患者になりましょう」を合言葉に、患者中心の開かれた医療の実現を目指す市民グループ

詳しくはCOMLホームページへ http://www.coml.gr.jp/

電話医療相談 電話06-6314-1652(月〜金曜日 9:00〜17:00 土曜日 9:00〜正午)

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