HOME > けんぽれんの刊行物 > 健保ニュース > 健保ニュース 2025年9月上旬号

健保ニュース

健保ニュース 2025年9月上旬号

健保連が国民向けアンケート開始
制度の認知度や健康意識を把握

健保連は8月25日、国民皆保険制度の危機を訴える「きいろをみどりへ」特設ページで、国民向けアンケートを開始した。「「ポスト2025」健康保険組合の提言」のうち、国民に対する「3つのお願い」に関する認知や行動状況を把握し、今後の施策に生かすことを目的に、11月25日まで国民の意見を募る。

「3つのお願い」は▽医療費の仕組みや国民皆保険制度の厳しい状況を知ること▽自分自身で健康を守る意識を持ち、健診をきちんと受けること▽軽度な身体の不調は自分で手当てするセルフメディケーションを心がけること──。健保連は提言のうち、まず「3つのお願い」に重点を置いて広報活動に取り組む方針だ。

アンケートは健診の受診やセルフメディケーションの取り組み状況を尋ねるほか、高齢化の進展とともに増加する医療費を賄う方法について、「高齢者の自己負担(割合)を増やす」「高齢者の保険料負担を増やす」「公費(税金)の負担を増やす」「現役世代の保険料負担を増やす」「保険給付(サービス)の範囲を見直す」といった選択肢を示し、国民の意識を探る。

7月に公開した特設ページでは、高齢化による医療費の増加と、それに伴う保険料の上昇など医療保険制度の危機的状況を説明し、信号機に例え「医療と国民皆保険制度の未来は黄信号」と表現する。

併せて、黄信号を緑信号に変えるため、「3つのお願い」に沿った一人一人の「みどりアクション」も啓発している。具体的には、▽給与明細を見て自分が負担している健康保険料を知ること▽忙しくても毎年必ず健診を受けること▽セルフメディケーションで軽度な不調に自分で対処すること──を呼びかける。

また、特設ページには啓発動画も掲載されている。7月に公開した動画は「危機的状況をいま変えよう」と題し、医療費の増加による国民皆保険制度の危機的状況と、それを改善するための「みどりのアクション」を紹介する内容。

さらに、国民向けアンケートの開始に合わせ、新たに▽危機的状況!医療の未来を考える▽未来を変える「みどりのアクション」▽「み」見よう給与明細▽「ど」どんなに忙しくても必ず健診▽「り」理解しよう、セルフメディケーションの力──の5本の15秒動画を公開した。「未来を変える「みどりのアクション」」の動画は、「あなたと一緒に未来を変えたい」と語りかけ、3つの「みどりのアクション」に取り組むよう促す内容。

このほか、幅広く国民にアンケートに協力してもらえるよう、9月からSNSやインターネット上にデジタル広告を掲載する。

けんぽれんの刊行物
KENPOREN Publication

2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年