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健保ニュース 2025年8月合併号

福岡厚労相あいさつ
全世代型社保構築へ 改革工程の諸課題に対応
負担能力に応じた支え合いに

福岡厚生労働相は7月18日の健保連総会に来賓として出席し、あいさつした。少子高齢化が進む中、現役世代の負担上昇を抑制しつつ、負担能力に応じて支え合う「全世代型社会保障の仕組みを構築することが重要だ」と述べ、改革工程に盛り込まれた医療DX推進など多岐にわたる課題に「正面から向き合う必要がある」と強調した。また、健保連も参画する高額療養費制度見直しの検討や、被用者保険の適用拡大に向けた周知に取り組む姿勢を示した。マイナ保険証の利用促進については、引き続き健保組合に協力を求めた。(福岡厚労相のあいさつの要旨は次の通り。)




健保連・健保組合の皆さんにおかれては、我が国が世界に誇る国民皆保険制度の中核を担っていただいていることに心からお礼申し上げる。

高齢化と人口減少が進む社会にあっては、現役世代の負担上昇の抑制を図りつつ、負担能力に応じて全ての世代で公平に支え合う、全世代型社会保障の仕組みを構築することが重要だ。

社会保障の改革工程には、医療DXの推進や医療と介護の負担のあり方の検討、高額療養費制度の見直しなど多岐にわたる課題が盛り込まれており、これらの課題に正面から向き合う必要がある。

国会でも様々な指摘を受けた高額療養費制度の見直しについては、今年5月に新たに患者団体も参画する専門委員会を設置し、健保連からも委員として参画してもらっている。引き続き患者団体をはじめ、保険者や医療関係者など、様々な意見を丁寧に聞きながら検討を進める。

先の通常国会では、被用者保険の適用拡大を含む年金改革関連法が成立した。短時間労働者にも手厚い保障を受けてもらうとともに、働き方に中立的な社会保障制度にする観点から、被用者保険の適用拡大は大変意義深い制度改正だと考えている。段階的な施行に向けて、丁寧な周知などに努める。

マイナ保険証に関しては、健保組合の皆さんに多大な協力をいただいており、この場を借りて改めてお礼申し上げる。

今年12月にはマイナ保険証を基本とする仕組みに完全移行するが、引き続きより多くの国民に、自身の薬剤情報や健診情報を活用したより良い医療を受けてもらえるよう、国が先頭に立ちマイナ保険証の利用促進に取り組むので、引き続きご協力をお願いする。

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