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健保ニュース 2022年8月合併号

第2次岸田改造内閣が発足
厚生労働相に加藤勝信氏

岸田文雄首相は10日、内閣改造を行い、厚生労働相に前内閣官房長官の加藤勝信氏を起用した。加藤厚労相は平成29年、令和元年以来、3度目の厚労相就任となる。

加藤厚労相は同日、専門誌が加盟する厚生日比谷クラブでの就任あいさつで、全世代型社会保障の構築を含め、社会保障制度を持続可能な制度にしていくための改革に取り組むと表明した。(加藤厚労相の略歴は次のとおり。敬称略)

▽厚生労働大臣 加藤勝信(かとう・かつのぶ)昭和54年東京大学経済学部卒。同年旧大蔵省入省。平成15年衆院初当選。自民党厚生労働部会長、内閣人事局長、一億総活躍担当相、厚労相、党総務会長、内閣官房長官、党社会保障制度調査会長などを歴任。東京都出身。65歳。

加藤厚労相が就任会見
全世代型社会保障構築へ尽力

加藤勝信厚生労働相は12日の就任会見で、「厚労省の仕事は国民の生活、暮らしに大変密着しており、様々な声をしっかりと聞きながら進めていくことが非常に大事だ」との認識を示し、「厚労大臣は3回目となるが、初心に立ち戻って1つひとつ真摯に取り組んでいく姿勢であたっていく」と言及した。

全世代型社会保障の構築に向けては、「骨太方針2022」で2040年頃を視野に入れつつ、2023年、2024年を見据えた出産育児一時金の問題などの短期的課題および中長期的な各種課題を全世代型社会保 障構築会議で整理し、中長期的な改革事項を工程化したうえで、政府全体として取り組みを進めることとされていると指摘。

そのうえで、生産年齢人口が急速に減少し、雇用やライフスタイルの多様化が進むなか、医療や介護など社会保障制度における担い手の確保と同時に、男女が希望通り働ける社会をつくるための「未来への投資」が重要な課題になるとの考えを示した。

他方、▽社会保障のニーズは高齢化の進展で高まっていくなか、給付と負担のバランスをどのようにとりながら社会保障の構造を見直していくのか▽将来世代の負担を先送りせず、能力に応じて皆が支え合っていけることを基本に、それぞれの人生のステージに応じて必要な保障をどのようにバランスよく確保していくのか─も課題に位置づけた。

こうした様々な課題に対して具体的な中身を議論し、答えを出すことによって、国民が安心して暮らせる土台となる社会保障の構築をめざし取り組んでいくと強調した。

このほか、新型コロナウイルス感染症対策については、感染状況や専門家の議論、地方自治体や医療関係者から指摘された意見を踏まえ、適時適切な対応を図っていくとの意向を示し、「重症化あるいは重症化する恐れがある方々の命を救うことに限られた医療資源を注力できる体制を構築していくことが大事だ」と述べた。

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