HOME > けんぽれんの刊行物 > 健保ニュース > 健保ニュース 2022年3月上旬号

健保ニュース

健保ニュース 2022年3月上旬号

令和3年度体力つくり優秀組織表彰
電設工業健保が文部科学大臣賞
ブラザー健保が国民会議議長賞を受賞

地域や職場における保健・栄養の改善およびスポーツ・レクリエーションの普及活動(体力つくり運動)を推進し、顕著な業績をあげている組織を顕彰する「令和3年度体力つくり優秀組織表彰」(主催・体力つくり国民会議)の被表彰組織がこのほど決定し、電設工業健康保険組合(北爪敬治理事長・東京都)が最上位の「文部科学大臣賞」、ブラザー健康保険組合(小池利和理事長・愛知県)が「体力つくり国民会議議長賞」をそれぞれ受賞した。

同表彰は、昭和39年の「国民の健康・体力増強対策について」の閣議決定にもとづき翌40年に結成された「体力つくり国民会議」(現在、9府省、233団体で構成)を中心に体力つくり運動の普及・充実を目的に実施しているもので、43年に地域組織を対象にスタートし、60年から職域組織も対象となった。

文部科学大臣賞を受賞した電設工業健保組合は、平成27年度の体力つくり国民会議議長賞受賞を経てのステップアップ受賞となった。

同健保組合は、加入者の健康保持増進を図ることを目的に平成5年に総合健康管理センター「へるすぴあ」を設立し、健診・保健指導と健康教室や健康フェスティバル、疾病予防のための講演会など、当該センターを拠点にさまざまな予防・健康づくり事業を展開してきた。

また、組合設立時より野球、テニス、ゴルフ、ボウリング等の事業所対抗のスポーツ大会を実施し、被保険者の体力向上とストレス解消、職場のコミュニケーション向上の一助となっている。

このほか、気軽に参加しやすい施策としてウオーキング事業にも注力し、参加者アンケートによるニーズにもとづいた事業展開で、参加者数は年々増加。そこで、実施回数を年5回から11回に、参加可能人数を2400人から5400人に増やし、事業規模は2倍に拡大した。

さらに、30年からはICTを活用したポータルサイトを導入し、Web上でのウオーキングイベント開催や健診結果、医療費通知、ジェネリック差額通知の閲覧機能追加など、加入者ニーズや社会情勢への変化に対応した積極的な事業実施が評価された。

体力つくり国民会議議長賞を受賞したブラザー健保組合は、平成6年に健保組合所属の保健師を配置した保健推進センターを設立し「業界で保健事業ナンバーワンの健保組合になる」を理念に、保健事業に注力してきた。

また28年には、母体企業と共にメタボ該当者率や運動習慣保持者など12項目の指標で構成された長期目標「健康ブラザー2025」を掲げ、健保組合、母体企業、労働組合が三位一体となった保健事業を展開する。加えて、健診とレセプトデータの突合分析による加入事業所の「健康スコア」をつけて事業所に説明し、事業の評価、改善を行い、保健事業のPDCAサイクルを回せる仕組みを構築しているなど、総合的に評価されての受賞となった。

例年、「生涯スポーツ体力つくり・全国会議」のオープニングセレモニーの一環として表彰式が行われていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から同会議がWeb開催となり表彰式は中止。表彰状並びに記念品の交付をもって表彰に代えた。

けんぽれんの刊行物
KENPOREN Publication

2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年