HOME > けんぽれんの刊行物 > 健保ニュース > 健保ニュース 2021年9月下旬号

健保ニュース 2021年9月下旬号

コロナ対応やかかりつけ医機能など
厚労省が次期改定へ意見整理
中医協 次回以降、具体的議論へ

厚生労働省は、7月から9月の第1ラウンドで議論してきた令和4年度の次期診療報酬改定の論点に対する意見を整理し、15日に開催された中医協総会に報告した。

中医協総会は、「意見の整理」を踏まえつつ、次回以降の第2ラウンドから、小委員会や専門部会と並行し具体的な改定論議を進めていくこととした。

厚労省は、7月7日の中医協総会に、4年度の次期改定に向けた第1ラウンドの検討内容として、▽コロナ・感染症対応▽外来▽入院▽在宅▽歯科▽調剤▽個別事項(働き方改革の推進、不妊治療の保険適用、医薬品の適切な使用の推進、歯科用貴金属の随時改定)─の7テーマを提示した。

社会保障審議会医療保険部会、医療部会における「令和4年度診療報酬改定の基本方針」の検討も視野に、これまで中医協総会で議論してきた次期改定の論点に対する意見を整理した。

「コロナ・感染症対応」では、今後の新型コロナウイルス感染症対策のあり方について、「医療機関や薬局における初・再診料や入院への加算は、基本診療料に包括することも含め継続」とした診療側の意見、「診療報酬の特例的な対応として減収補填的な評価を行うことは反対、効果の検証が必要」とした支払側の意見をそれぞれ併記した。

「外来」は、かかりつけ医機能について、「かかりつけ医のあり方を今一度整理するとともに、患者に対するメリットを明確化したうえで、それに見合った評価をするべき」との意見のほか、オンライン診療について、「普及や要件見直し、対面診療との関係の考慮を行っていくことは重要」との意見を盛り込んだ。

「入院」は、急性期入院医療について、「新型コロナ禍を踏まえ、より一層、地域医療構想を推進すべき」とした支払側の意見、「地域医療構想に寄り添う改定とすべき」とした診療側の両論を併記した。

「調剤」は、分割調剤について、「生活習慣病のように病状が急変しない患者や長期にわたり同じ処方が繰り返されている患者は、医師の判断で決める範囲内で、処方箋を繰り返し利用できることも選択肢として考えるべき」との意見を明記。

また、調剤報酬のあり方について、「薬局の機能に応じて設定し、対人業務を中心とする薬局と調剤に偏重し効率性のみを追求する薬局で明らかな差をつけるべき」との意見を盛り込んだ。

他方、「個別事項」では、「働き方改革の推進」の医師の働き方改革にかかる取り組みへの評価について、「地域医療体制確保加算は、対象範囲をしっかりと拡充する必要があり、要件のあり方を今後検討すべき」との意見を明記した。

さらに、「医薬品の適切な使用の推進」は、医療費適正化について、「ビタミン剤等の薬剤の保険給付範囲は非常に重要な課題であり、骨太方針にも記載されていることから、スイッチOTC薬がある医療用医薬品について、見直してはどうか」と問題提起した支払側の意見、「医療保険の対象外は、治療目的ではない場合に限定されるべきという従来の考え方は死守すべき」とした診療側の両論を併記。

また、フォーミュラリについて、「診療報酬で評価するという段階ではない」とした診療側の意見、「さらに推進していくためには診療報酬上の対応は必要」とした支払側の意見をそれぞれ併記した。

けんぽれんの刊行物
KENPOREN Publication

2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年

健康保険組合連合会

Copyright(c)2015 KENPOREN. National Federation of Health Insurance Societies. All rights reserved.