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離れて暮らす親のケア vol.50

NPO法人パオッコ理事長の太田差恵子さんが、親と離れて暮らす子の介護に関する悩みや不安について、事例を交えながら親のケアを考えていきます。

【コラム執筆】
NPO法人パオッコ
~離れて暮らす親のケアを考える会~
理事長 太田差恵子

親の入院で泊まりの付き添い、必要?

親が入院すると、付き添いについて悩むことがあります。「看護料」が「入院基本料」に含まれているので、原則家族が付き添う必要はありません。ただし、術後で容態の急変が考えられる時や、認知症で治療に支障があるようなケースは、泊まり込んでの付き添いを求められることもあります。

先月、Mさんの実家で暮らす一人暮らしの父親が病気で入院しました。Mさんは1人っ子。病院に駆けつけたMさんに対して父親は「泊まってほしい」と言いました。とはいっても、翌日も仕事があります。そもそも、その病院では危篤でもないのに家族が泊まることを禁止しています。Mさんは看護師に事情を話し、看護師から家族は泊まれないことを父親に話してもらったそうです。「病院に泊まり込むのは、体力的にもキツイです。看護師さんが話してくれてほっとしました」とMさん。

Mさんの職場から病院までは2時間ほどかかります。結局、入院翌日と退院日は有給休暇を取りましたが、あとは週末のみ行きました。「父にはかわいそうなことをしました……」とMさん。

昔は病院に家族が泊まり込むことも珍しくありませんでした。泊まれない場合には「付き添い」の方をお願いすることもありました。親世代には、その感覚が残っている方もいるようです。しかし、家族の人数も少なくなっており、親に対して気持ちはあってもできないこともあります。できないことは「仕方ない」と割り切ることも大切だと思います。

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